イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.07 「Majaniの母」
食事を終えて広場に出ると、金曜日の青空マーケットが。
蚤の市じゃないけれど、何か掘り出し物がありそうで、ワクワクする。
大勢の地元の人で賑わっていて、確かに安い。
ボローニャでは、皮革製品の見本市が開かれるほど靴メーカーが多い。
最新の流行を取り入れた革底の靴が、29ユーロ(約3000円)で
売られていたりするのが魅力なのだ
選択眼さえあればとてもいい買い物ができるという場所である。
目の保養を終えて、タクシーでマイアーニへ向かった。
ハイウェイを使い、30分程度の郊外にあるマイアーニ本社に到着。
約束の10分前。少々時間があったので、工場の脇にあるアウトレットを
覗いてみた。B級品や在庫処分品を、工場では地元の人向けに販売するのだ。
ちょうど季節がら、今は復活祭「パスクワ」のためのイースターエッグが
必要なとき。この時期、卵のカタチをしたチョコを包んだギフトを贈り合う。
どのお菓子屋さんの店頭にも、大きくて派手なイースターエッグを飾るのだ。

マイアーニも例外なく、洋服屋さんとのコラボのイースターエッグなど多数。
日本では馴染みが薄いキリスト教絡みの行事が、こちらではたくさんあるのだ。
売店の横、会社の入り口のブザーを鳴らし、Mr.Majaniと面会を果たす。
昨年の初夏、バレンタイン用の商品作成の件でここを訪ねて以来だ。
今日は、ベリッシモとMajaniの今後の契約更新について話し合いをする。
予め送られてきていた草稿を叩き台にし、数字目標の修正を要求する。
始終笑顔での商談。契約更新は無事に終了したのだった。
商談が終了する頃に、Mr.Majaniの母親で、会長のマンマが登場w。
10年近く取引しているのに、会長と握手を交わすのは初めて。
マンマは若い頃、日本にも来たことがあり、「キモノ」がお気に入りだという。
終止、笑顔を絶やさず、私の目をしっかり捉えて話しかけてきた。
会長室の壁面一杯に飾られているマイアーニの歴史について
写真と共にとうとうと説明してくださったのだった。
こういう人は信用できるね。
オペラが大好きというマンマは、歌うように張りのある声で、そして
オーバーアクションがたっぷり。でも、顔に刻まれた皺と笑顔が魅力的だ。
イタリア最古のチョコレートメーカーMajaniを引っ張ってきた自負にあふれる、
とても存在感あふれるマダムだった。

マンマ登場と同時に、Mr.Majaniがなんだか小さな子供に見えたほどだ(笑)。
どんなに大きくなっても、母と息子の関係は変わらないのね・・・。
Majani家に代々伝わる、一つの古いパスポートを見せてくれた。
かつて、ボローニャから首都トリノに行くのに、パスポートが必要だったという。
そうか・・150年前まではイタリアは小国の集まりだったのだから、
旅行をするのにも、パスポートが必要だったわけだね。
イタリアを統一したサヴォイア家は、Majaniのチョコを御用達にしたのだった。
二時間あまりの滞在を終えると、マンマ自ら外まで送ってくれた。
そして、運転手付きの会長専用車で帰り道は送ってくださるとのこと。
とにかくマンマの人間的な魅力に圧倒され、清々しい気持ちで戻りました。
ボローニャ中央駅まで送ってもらい、再び電車に乗ってフィレンツェへ戻る。
今晩の夕食は、ステファノが教えてくれた郊外のピッツェリア。
地元のファミレス的な店なんだろうか・・家族連れが多く、値段も安い。
さすが地元向け、とにかくピッツァのボリュームが大きい。
ピッツェリアだけどパスタ料理を食べているお客も多く、とてもカジュアル。
夜8時には全ての席があっという間に埋まり、大にぎわい。

全部食べきれず、店には申し訳ないけれど少し残してホテルに戻った。
ホテルの一階にある落ち着いたバーで、ディジェスティーヴォを。
自宅のリビングにしたいくらいの素敵なバーはとても寛げる。いいね!
ドライマティーニ、その後フローズンダイキリをいただく。

部屋へ戻り、昨夜と同様にベッドに倒れ込み、そのまま爆睡したのでした。



# by ryoji_shimizu | 2012-05-20 00:57 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.06 「ボローニャ・ドナテッロ」
3月30日(金曜)
今日は、フィレンツェからユーロスターで30分ほどのボローニャに行く。
重要な取引先の一つ、チョコレートメーカーのMajani(マイアーニ)へ。
3週間前から、多忙な社長とミーティングの約束をとってあるのだ。
すでに、同社からチョコレートを買い始めて、10年近い歳月が流れた。
日本での小売り事業を、私たちベリッシモに委ねる契約を交わしてあり、
毎年少しずつ、その販売量を増やしてきたのだ。
ヘーゼルナッツやアーモンドたっぷりで、大変柔らかいFIAT「クレミーノ」
チョコレートは100年以上前から作られる、Majaniの看板商品だ。
温度や湿度にとても敏感で、無造作に販売することはできない。
乾燥したイタリアならともかく、高湿度の日本ではとても扱いずらいのだ。
冬ならばともかくとしても、まだ夏の暑さが残る日本の秋や、
旧に気温が高くなる初夏から夏にかけてはワインセラーくらいの穏やかな
低温管理がマストなのである。
家庭では少なくとも、夏場は冷蔵庫の野菜室に入れておいた方がいい。
しかし、舌の上ですぐにとろけるあの美味しさを知ったら、誰もが虜になる。
美味しいけれど、じつに扱いにくいチョコレート、なのである。
私はこの世界一美味しいチョコレートを、どんな障害があったとしても、
日本のチョコレートファンに知ってほしいと思う。
今日は、その大切な契約更新のお話。じつにワクワクするではないか。
ボローニャへ出発する前に、駅から近いメルカートのコンティに寄った。
混雑するお店の店頭で、新しい商品などをいろいろ試食してみる。
目利きの店主ステファノは、あれも食べてみろ、これも!と接客の合間を
縫って、勧めてくる。一通り、試してみるのがいつもの習わしなのである。
中には、キラリと光るものに出会うときがある。ピンとくる瞬間だ。
そういうものは、サンプルをもらって帰国後、料理に使ってみる。
じっくりと品定めと発注検討をしてから、オーダーするという流れだ。
今回は、珍しいトマトソース。それに最近ステファノが扱い始めたという、
トスカーナで海に近い方面で採れる良質なオリーブオイルが気になっている。
フィレンツェからボローニャまでは、ミラノからローマまでつながっている
イタリアの大動脈を北へ辿る。ユーロスターでは隣同士の駅であるが、
じつはボローニャ側とフィレンツェ側の間には、険しいアペニン山地が
横たわっていて、それを貫くトンネルの中を電車はひたすら走るだけ。
景色を楽しんでいる時間はほとんどなく、あっという間に到着だ。
ルネッサンスのトスカーナ州と、美食で知られるエミリアロマーニャ州では、
食事情も少々異なる。わずか30分の距離でも味付けは結構ちがうものだ。
まったく塩けがないトスカーナのパンを食べると、不思議な感覚がする。
約束の前にまずはランチ。歴史を感じさせる街の真ん中にある「ドナテッロ」。
開店から100年近く経つという老舗の店内には
ちょうどお昼時間になったばかりで、上品なシニア層のお客様が3組。
ラザニアとトルテッリーニ・イン・ブロードのスープをオーダーする。
いずれも、ボローニャを代表するパスタ料理だ。
めちゃくちゃ美味しい〜〜!!!何度でも食べたいお味である。
とくにトルテッリーニを浮かべたスープのフォンは絶品。
丁寧にとったスープは塩分控えめで、優しいお味なのである。
ちょうど、水餃子のイタリア版とでも形容できそうなお料理だけれど
皮はもちろんデュラム・セモリナを使った、れっきとしたパスタ料理。
中にはお肉などを細かく野菜と混ぜ合わせた餡(あん)を詰めてある。
ご当地のMajaniから、このおヘソの形をしたこのパスタを模した
チョコレートが、定番商品として発売されているほど有名である。
そして、アッツアツのラザニア。
昨日、ステファノと食べたトラットリアのラグーと同系列の挽肉の味だ。
細かく刻んだ野菜とともにじっくり味付けした挽肉を、
平たく延ばしたパスタ生地とチーズと交代で何層にも重ね、
表面が焦げるいい感じで、オーブンでこんがり焼いてある。
ボリュームがあるので、胃袋の小さい私には少々ヘヴィである。
でも、このラグーの味はぜひとも食べておかねばなるまい。
日本でもポピュラーな「ボローニャ風ミートソース(ボロネーゼ)」は、
挽肉入りトマトソースをロングパスタに絡め合わせたものだけれど、
なぜかトマトソース主体で、そこに挽肉を混ぜたものが多い気がする。
挽肉に脂身が多いから、あえてそのようにしてさっぱりさせるのだろうか?
本場のボロネーゼソースならば、トマトの分量は控えめで、
好みはともかくとして、もっと「お肉の味」が全面に出てくる感じだ。
この辺り、トスカーナ同様に肉の美味しさが際立っていると思った。
霜降りが珍重される日本のお肉とは違い、赤身の美味しさが際立つのは
やはりヨーロッパなのだなぁと妙に感心したりもした。






# by ryoji_shimizu | 2012-05-14 14:55 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.05 「ステファノ&イヴォンヌ」
早寝したので早起き。
ホテルで朝食をとる。まぁ普通かな。
最近は、無料の朝食バイキングのコーヒーには、あまり期待していない。
急いでいるときなどは、むしろ近くのバールでカプッチーノでも
頼んだ方が美味しくて満足度が高いからだ。やはりイタリアのバールは凄い。
で・・・朝食ルームではなぜかBGMがEW&FのSeptember(笑)。
ここはクラシックをかけて欲しかったな・・・。惜しい・・・。
朝食を済ませて、エルベ広場まで散歩。
昨日買ったスカーフがたいへん気に入ったのでお土産用に、さらに4枚購入。
ホテルへ戻ってチェックアウトする。駅までは、少々距離があるので、
タクシーを呼んでもらって駅まで行き、ユーロスターでフィレンツェへ。
来た通りのルートを辿り、昼過ぎに到着。
すぐに、駅から歩いて行けるメルカート・チェントラーレへ急ぐ。
メルカートの周りに出店しているいつもの店で手袋を購入。
5セットで75ユーロと破格に安いが、さらにそれを73ユーロにまけてもらう。
人によって感じ方は異なるが、ここで売られる皮革製品はとても質がよいと思う。
中でも手袋や革製ジャケットなどは、きめ細かいカーフやラムスキンで柔らかく、
しかも流行色を中心にした品揃え。美しいなめしも魅力的なのである。
お土産に女性などに配ると大変喜ばれる。
手袋などは、ほとんど同じ程度の品質のものが、町中だとここの3倍くらい
の値段で売られているのだ(日本だと、関税もかかりさらにその2倍以上する)。
もと靴屋の店長をしていた私が感じたまでのことなのですけれど・・・。
今では立派な建物の中に収まるフィレンツェの台所
「メルカート・チェントラーレ」。
三代に渡って営業を続けている老舗CONTI(コンティ)は相変わらず混んでいた。
海外からの観光客でひしめく観光スポットにもなっているが、品物は良心的だ。
店主ステファノは、早朝から仕入れのために卸売市場に立ち寄り、店を開ける。
イタリア全土から届く品物は生鮮野菜からオリーブオイル、バルサミコ酢、
オリーブの木でできたキッチン雑貨まで幅広い。ワインやリモンチェッロまで。
ここでは店主の「目利き」が大切であり、人気なのにはやはり理由があるのだ。
ステファノとも、もう10年のつきあいになる。
この仕事を始めたばかりの頃に、ワインのインポーターの先輩に紹介された。
ふんだんに量り売りされているポルチーニ茸に胸が高まったものだ。
以来、ポルチーニやスパイス、まな板などは全てこのお店から届く。
わがままなリクエストにも快く応じてくれ、イタリア人の親友の一人だ。
そろそろ閉店時間となる午後2時。
ランチを一緒にすることにした。
ステファノが懇意にしている、メルカートのすぐ裏の気取りのないトラットリア。
地元の人で賑わう、まさに「定食屋」とでもいえるカジュアルさがほっとさせる。
ステファノのパートナー・イボンヌも一緒だ。ラグーのリングイーネが美味しい。
ローストビーフと白いんげんのトマトソースも美味しい。
気取りがない分、エレガントな食事を期待する向きにはオススメできないが、
初めてイタリア旅行をする人にとっては、入門編として良いと思う。
次の約束をしてホテルへ戻る。フィレンツェ滞在中に、一緒に夕食をとのこと。
楽しみである。
食事後、散歩がてらホテルに戻る途中で、気持ちのよい広場のカフェに陣取る。
優しい風に吹かれながら、太陽の下でいただくシャンパンカクテルは
最高のディジェスティーヴォ。気がつけば、もう夕方近くになる。
飲んでホテルへ戻ったらいつの間にかベッドで眠り込んでしまっていた。
明日の金曜日は、ボローニャで大切な仕事が待っている。
今回の出張の一番大きな目的を果たさなければならない。緊張するね。

# by ryoji_shimizu | 2012-05-06 07:00 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.04 「ヴェローナ ホテル・アッカデミア」
今回の旅行は晴天に恵まれ、気候もよく日中は爽やかそのもの。
たまに暑いくらいだったので、やはりイタリアの春は早いなと思いました。
フィエラの会場をあとにして、タクシーに乗って旧市街地へ。
本日のお宿「Hotel Accademia」にチェックインです。
ホテルはかつてこの地の支配者だったスカラ家の礼拝堂の目の前という好立地。
「ロメオとジュリエット」の舞台?となったジュリエットの家まで徒歩2分。
まだ日が高いうちに、市内観光を。
といっても、ヴェローナの町はずいぶんこぢんまりとしていて、
数時間もあれば主要な見どころは制覇できそうな感じ。
実際、団体旅行などでもヴェローナにゆっくり滞在、というのはなさそうで
たいてい数時間の観光を終えたら次に移動。というのが決まりのようです。
ジュリエットの家からゆっくり歩いて10分くらいのところに、
野外オペラなどで有名な1世紀時代のコロッセオがある。
その広場の周りにテントを張ったカフェがいくつも並んでおり、
ちょっと休憩。アペリティーヴォ・タイムがすでに始まっていました。
早速、仲間入り。
カルメンという、ブラッドオレンジベースのカクテル。
大きめのオリーブの水煮は、アペリティーヴォの定番おつまみですね。
しっかりジューシーで、じわっとオイルがにじみ出てくるのが好みです。
目抜き通りには、お約束のブランドショップが居並びます。
日本でも最近人気のファストファッションのお店は、こちらでも満員御礼。
ある程度の規模の町にはこうしたお店が必ずありますね。
ウインドウショッピングをするのが楽しくなるような、
目を引くdisplay。ほんとに飽きることなくそぞろ歩きできるのが
イタリアの商店街?の魅力の一つなのです。
Casa di Giulietta「ジュリエットの家」は意外と地味な感じの建物でしたが、
しっかり観光名所となっていました。
ロメオが呼びかけたバルコニーの下に、たくさん触られたジュリエットの像。
右の胸を撫でると幸せな恋に恵まれるとか。
エルベ広場のテントには、本当は八百屋さんが軒を並べるのですが、
夕方だったせいでしょうか。お土産グッズで埋め尽くされていました。
そろそろ、夕食のお時間です。
ホテルはもともとレストランだったらしいので、
今夜はそのレストラン「Accademia」を予約してみました。
蝶ネクタイをしたカメリエーレがきびきびと動き回る姿は気持ちがいいです。
何か美味しい料理をいただけそうな予感・・・。
イタリアに来て初の生ハム。
もちろんパルマ産のパルミジャーノ・チーズが添えられています。
地理的にはそう遠くないのでしょう。大変美味しくいただけました。
続いて頼んだのはプリモ・ピアットのパスタ。
北イタリアらしく少し幅広で軽い感じのフェットチーネでしたが、
これがめちゃくちゃ美味しい。
具材は大好きなエビと、ズッキーニ、そしてプチトマトの三種類。
お魚のブロードを加えた感じ。ズッキーニは細長くカットされています。
旅の疲れが一気に吹き飛びますね。
ワインが進んだところで、メインはヒレステーキを。
トウモロコシの粉を練ったポレンタを、さらに焼いて添えてありましたが
少々ボリュームが多く食べきれませんでした。もったいない・・・
しかし焼き加減はばっちりですね。素晴らしい。
ワゴンサービスのドルチェで締めくくりました。
フルーツたっぷりのトルタ。イタリアらしく、甘めです。
食事の後は外に出てカフェタイム。
日中の喧噪から解き放たれた商店街の陳列がライトアップされていて
素敵です。イタリアの町は、夜中も飽きさせませんね・・・。

# by ryoji_shimizu | 2012-04-29 01:23 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.03 『とほほな電車乗り換え』
イタリア到着の翌朝、ヴェローナに出かけた。
イタリア中のワインが集う見本市VINITALY(ヴィニタリー)というワインの展示会場。
そこで食材の展示コーナーも併設され、シチリアのオリーブオイル・メーカー
CUTRERA(クトレラ)社がSOLというオリーブオイル品評会に参加しているはず。
パスタマンチーニを紹介してくれたエージェントのルードからも連絡あり。
入場チケットを用意してくれて待っているという。本日が最終日。

フィレンツェのホテルに荷物を置きっぱなしにし、ヴェローナで1泊の予定。
簡単な着替えと書類、貴重品を鞄につめて、出発だ。
シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台になった街なので
展示会を見た後の観光も楽しみの一つ。

サンタマリアノッヴェラ駅までホテルから徒歩2分なので、
余裕をかましてのんびりと10時すぎ発のユーロスターに乗ればいいと
たかをくくっていたのは、確かです。まだ電車の時間まで20分あるもんね。
駅に向かい、例によって自動販売機で切符を購入したところ・・・・
『あれ・・駅の名前がなんか違う・・・』
またやってもうたね・・・

これは・・このユーロスターは、この駅からじゃなーい!
と気がついたのは、発車15分前のこと。トホホ・・・・・
よく見れば、同じフィレンツェでも「サンタマリアノヴェッラ」駅ではなく
「カンポ・マルツオ」駅からの出発なのであった。
ここからローカル電車で一つ目の駅だけれど、
どの電車に乗ったらいいのかわからないし、だいいち
イタリアのローカル線がきっちり接続できるなんて思えない。

あわててタクシーに飛び乗って、そのカンポなんとか駅まで向かう。
私「クアンテ・ミニューティ・ダ・クイ(ここから何分かかる)?」
運転手「フォルセ10−15ミニューティ(10〜15分かなぁ)・・」
さらにトホホな返事である。
運転手は、よくあることさ。といたってノンキw

それでも、さすがプロドライバー、猛スピードで信号ダッシュしてくれ、
無事にそのローカル臭ぷんぷん(失礼)の駅には見えない駅に横付け!
運転手「乗り場はあっちだよ〜(と指差す)!」
言われた通りに目指すホームへかけあがると、そこには!
乗る予定の電車が!!・・やった。間に合った!!と思いきや・・・

ゆっくりと、動き始めたのでした( ´-_-`)・・・。
「ああ無情」って、こういう瞬間を言うのね。
仕方ないので電車でサンタマリアノッヴェラ駅に逆戻り( ´-_-`)。
しばらくは、この「違う」フィレンツェ駅からヴェローナ行きはないとのこと。

長蛇の列に並ぶこと、15分。窓口で切符を交換してもらう。
何故かカファレルの天道虫のチョコを2個くれた。
これも後で分かったことだが、天道虫は「幸運を運ぶ虫」なんだそうな。
係員も、憐れに思ったのでしょうね・・・。

今からの電車だと、ヴェネツィアに近い町・パドヴァ乗り換えの遠回りしか
ないそうな。。仕方ないので遠回りで行く。距離が遠くなるので、運賃も割高に。
直行なら短時間で一等44ユーロなのに、遠回りな上に乗り換えで78ユーロ。 
トホホな気分で電車に乗り込む(笑)

12時過ぎに会場へ到着する予定だったのに、着いたのは14時。
タクシーで会場に急いだ。
すんごい大きな会場でびっくり。待ち合わせのDゲートで降ろしてもらう・・・が
ゲートはすでに閉まってる( ´-_-`)。

ルードに電話して、迎えに来てもらう。
最終日なのでもう〆ちゃってたみたいで、ぐるりとまわって違う入り口から入る。
ようやく到着したけれど、朝からバタバタしたもので、なんかもうへとへと(笑)。

会場の中は広いのなんの・・見渡す限り、巨大なテントが林立。
ワインは地域ごとに建物が違うのだった。
食品はそれらのテントの1つにまとめて展示されている。中は広い。
クトレラ社を探すのに、一苦労する。しかも、ようやく探し出したと思ったら、
すでにもう片付け始めてるし(笑)。

今までメール添付の書類で見ていた新商品を見せてもらいつつ、試食。
いつもながら、研ぎすまされたオリーブオイルを作るメーカーである。
今年、クトレラ社から今までのラインナップ(PRIMO)に加え、
さらに8種類ものオリーブオイルが発売になった。
どれも、ボトルはすべてPRIMOと同じ独特のおしゃれなボトルである。

しかし内容は8種類すべて異なる。
オイルに共通しているのは、どれもみなシチリア中から集めた高品質のオリーブを
クトレラ社の高性能搾油マシンで抽出したということ。
イタリアのグルメ雑誌「Gambero Rosso」で、最高の搾油所に選ばれた同社が
こういうオイルを作るとどうなるか?それはつまり、最高のシチリア産オリーブオイルが
勢揃いするということになるのだ。

シチリア島を代表するオリーブオイルは、その種類が限定される。
それぞれのオリーブの実の種類と、代表的な産地は以下の通り。
・MORESCA(モレスカ種)シチリア南東ヴァル・デ・ノート
・TONDA IBLEA(トンダ・イブレア種)シチリア南部イブレイ山地
・NOCELLARA ETONEA(ノチェラーラ・エトネア種)シチリア東部エトナ山麓
・NOCELLARA BELICE(ノチェラーラ・ベリーチェ種)シチリア西部マルサラ
・BIANCOLILLA(ビアンコリッラ種)シチリア西部マルサラ
・CERASUOLA(チェラスオラ種)シチリア南西部シャッカ

それぞれ、特徴があるけれど相対的に感じることは
南部の二種類(モレスカとトンダ・イブレア)は青いりんごや青いトマトのような香り。
西部の二種類は、すっきりしていて苦みがすくなく、フルーティ。
ということ。どれも、実にフルーティで新鮮そのもの。まさに搾りたてである。
詳しいことは、オリーブオイルの専門家に鑑定していただくことにしよう。

写真を撮りまくって大急ぎで会場を見てまわった。
途中ルード君が、別の店にいるところに遭遇し、セールスされる。
おもしろそうな食材をサンプルでもらったりして、会場を後にしたのだった。


# by ryoji_shimizu | 2012-04-22 03:23 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
「神の雫」(ワインではありません)
100年熟成バルサミコ。
Barsamico Tradizionale di Modena Stravecchio "Reserva Secolare".

イタリア語で「Reserva Secolare」つまり1世紀、寝かされた品物、
と書かれています。100年前、当然自分は生まれていません(笑)。
中世時代、イタリア北部のエステ公国の王族が薬替わりにいただいていたという。
王女様の嫁入り道具として持たされた貴重なしずく。
そもそも薬だった液体が、料理に使われ始めたのは、
つい30-40年ほど前の話です。

今現在、日本国内にこれと同等のものが何本、存在するかわかりません。
ワインではありませんが「神の雫(しずく)」を味わえる幸運な方は、
いったいどんな人なのでしょうね・・・。


# by ryoji_shimizu | 2012-04-20 21:00 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
お買い得なデイリー・オリーブオイルならこれ!近日発売予定
食の宝庫・イタリア・シチリアで産出される著名オリーブオイルだけを
ミックスして作られた、フルーツ感たっぷりのオリーブオイルです。

その名前も「Selezione Cutrera(セレッツイオーネ・クトレラ)」。

作り手は、ベリッシモfanお馴染みのオイル「PRIMO D.O.P.」のメーカー。
美味しくないわけがないです。実に見事なデイリー・オリーブオイル。
揚げ物に使っても惜しくない750ml、破格のお値段で近日発売予定です。
お楽しみに〜♪

# by ryoji_shimizu | 2012-04-18 23:48 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.02
『サンタマリアノヴェッラ広場にて』

ローマ・フィウミチーノ空港に舞い降りると、そこはもう春ではなくて夏。
事前にチェックしていたものの、寒くて桜の開花が遅れている日本とは
まったく違うなぁ・・・。
着てきたコートは帰国するまで、スーツケースの底に沈めておこう。

乗り継ぎ便のターミナルをチェックし、案内板にしたがって進む。
途中、パスポートコントロールがあり、そこを抜けたら入国だ。
フィレンツェ行きのフライトが出るまで、空港で2時間の待ち合わせ。
まだ午後4時のローマは太陽が真上にある感じ。

リフレッシュしたくなり、バールで軽く生ジュース(スプレムータ)を頼むと、
この季節の旬である「Aranca Rossa(アランチャ・ロッサ)」
=ブラッドオレンジの絞りたてがたっぷり出てきた。嬉しい♪
毎回思うのだが、その一杯のジュースを絞るのに3個くらいのオレンジを
消費する。正真正銘の贅沢な生ジュース。イタリアの果実はリッチだ。
わずか3ユーロで長旅の疲れが一挙に吹っ飛んだ。
『あぁ、イタリアに来たんだなぁ』と感じる瞬間である。

満席の小型ジェットで、フィレンツェまでおよそ1時間のフライト。
空港から目指すは、車で20分程度のサンタマリア・ノヴェッラ広場である。
フィレンツェの中央駅は、駅前に立地する同名の教会の名前を
つけている。フィレンツェから電車に乗ってあちこち移動するには
この駅は非常に便利なのだ。

今回は、フィレンツェに滞在しながらヴェローナやらボローニャに
出かけなければならず、何かと便利な駅前のホテルに決め込んだ。
工事中だったという教会の目の前の広場はすっかり整備され、
清々しくさわやかな夕暮れを提供してくれていた。

広場の一角にあるその名も「サンタマリアノヴェッラホテル」に
荷物を降ろし、まず向かったのは、ホテルのフロント嬢のオススメの
トラットリア「ペペロンチーノ」。
『歩いて5分くらいの距離で、カジュアルなレストランある?』との
リクエストに答えてくれるにふさわしい、ディスコのはす向かいにある
フレンドリーな価格のトラットリアだった。

オリジナルのキャンティ産赤ワイン 1本16ユーロ。
パスタは9ユーロから。でチョイスしたのはシンプルなトマトソースのパスタ。
ピンクペッパーソースのヒレステーキは26ユーロ。

美味。厚さ3センチもあろうかと思われる柔らかい肉を、両面こんがり焼いて
贅沢にもピンクペッパーをたっぷり肉汁と生クリームに合わせたソースだ。
付け合わせにホウレン草のソテーを頼んだら山盛り来てしまったがペロリ。

ひとりで入ってきた隣りのお兄さんが食べていたニョッキも美味しそう。
お腹いっぱいだけどジェラートがお薦めと言われてつい頼む。
チョコとヴァニラ美味しい。コーヒー飲んでホテルへ戻ったら気絶。
本日終了。長い一日が終わった・・・。

サンタマリアノヴェッラホテル」について

4星にふさわしいしつらえとサービスで、次回もここにしたくなったほど。
ただし、フィレンツェのホテルにありがちでホテル内は、まるで迷路。
部屋はクラシカルかつルーミー。大きな掃出し窓のベランダつき。
ゆったりとしたバスタブのある浴室は暖房完備で、珍しく湯沸かし器もあるが、
ドライヤーは過熱防止のためか3分でいちいち切れるのは気に入らない。

ワインや水は広場に面したバールで入手し、部屋で楽しめる。
wifi接続が無料でできるので、無線LAN装置がついているPCならば
パスワードをフロントでもらい、簡単に接続ができる。
(ただし、速度はADSLなみで、現在のスタンダートから比べるとかなり遅い)。

天窓のある明かるく優雅なブレックファースト用の部屋で食欲もはずむ。
無料だけれどリッチ。ハムも美味しいし、ハチミツ、フルーツ、チーズに生野菜と
毎日食べても飽きない感じ。バナナやオレンジは部屋に持ち帰り、夜食に。

さて、着いた早々に明日はヴェローナへ出発です。
ワインの大展示会VINITALYに併設で開かれるオリーブオイルの展示会へGO.
長年の仕入れ先が毎年そちらに出展しているのです。
# by ryoji_shimizu | 2012-04-15 03:26 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア・スローフード食材の旅 2012年春 vol.01
『土壇場の機材遅れ!』

土曜日、目覚めて時計を見たら、夕方4時でした・・・。
イタリア現地時間で、朝9時。まだ体は時差ぼけ状態です。

冬の商戦が終わり、新たな契約を交わすために訪れたイタリア。
春に訪ねるのは、本当に久しぶりです。
確か前も契約のことで春、ボローニャを訪れたかも。4年前かな・・・。

飛行機の手配をしたのは3月初旬のことでした。
10年間のマイルが貯まっていて、
思いがけずとれたビジネスクラス。興奮しますね〜。
もちろん、生まれて初めてのことです。ワクワク!




ところがっ!



出発の前日、夜6時。スタッフと夕食に出かけているときに留守電が。
さらにメールにイタリア語、英語メールによる緊急の知らせ。
なんと、出発が3時間遅れで到着予定も3時間ずれるとのこと。
ミラノに到着後に乗るはずの最終ユーロスター(ネットで予約済み)と
フィレンツェの宿(これも同様)がパーになるかも??


留守電を聞いてから数時間後のため、航空会社には連絡とれず。
まずは、成田空港近くのパーキングを予約する。
手洗い洗車込みで、10日間5000円は安い(AIパーキング成田)。

準備を終えて睡眠4時間後、朝7時にやっと航空会社と連絡がとれた。

すると、受付係曰く、昨晩連絡を取り合って、
私のようにスケジュールが決まっている者は一つ前のローマ行きに
振り替えたとのこと。今、すでに朝の7時半。
今から支度をして、二時間後の9時半発ローマ行きに振り替えろ?




今、すでに成田にいなきゃいけない時間なんじゃないかしら?


そこで、このような時に航空会社はどこまで面倒を見るのか
試すことにしてみました。言ったもん勝ち?なのかしらん?
洗顔もそこそこにして、8時に出発。
もしもそのローマ行きに乗り遅れてしまった場合は、
ミラノに宿をとってもらうのはもちろんのこと、
翌朝のヴェローナ行きも手配してくれますよね?と念押し。


世田谷区の外れ、多摩川近くから成田までは、
首都高と湾岸高速を飛ばしても、どうみても1時間半はかかる。
ところがラッキーなことに道路は順調で、1時間15分で空港到着。
パーキング会社との車受け渡しもスムーズで、空港カウンターへ。

待ち受けていた航空会社のスタッフが、さっさと荷物検査や
セキュリティチェックを先導して、プレミアムチェックインの結果、
なんと!出発ギリギリセーフ。
その間に手持ちの日本円をユーロにも換金。



【教訓】
万が一のときには、出発時間15分前に空港に着けば
なんとかなる!!(かも)


ローマに午後3時着。トランジットの待ち時間2時間で、
フィレンツェには夕方7時前の予定。ということは・・・
当初のミラノ経由の計画よりもむしろ、3時間ほど速く着く予定に。

ところが、このあとまたまた交通機関絡みのトラブルが
私を、待ち受けていたのでした・・・。


(続く)
# by ryoji_shimizu | 2012-04-08 04:19 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
イタリア出張間もなく終了
ヴェローナで開催されるVinitaly/SOLにひっかけて
イタリアを旅してきました。

時間が止まったままの蔦が絡まるジュリエットのバルコニー。
世界中の観光客で埋め尽くされたフィレンツェのドゥオモ。どちらも魅力的でした。
ジュリエットの家から徒歩2分のお宿「Hotel Accademia」に併設の古いリストランテで
いただいた、ズッキーニと海老のフェットゥチーネは秀逸!
年季の入ったカメリエーレのサービスには、称賛を惜しみません。
やはり、イタリアはいいなぁ。。。


# by ryoji_shimizu | 2012-04-04 05:57 | お仕事 | Trackback | Comments(0)
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さすらいのスローフーダー

by ryoji_shimizu
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