フランスから、お隣りの国イタリアへ向かいます。
パリから飛行機で入ることもできますが、ここは高速鉄道路線をチョイスしてみました。
フランスが誇る世界最高速(リニアを除く)時速574km/hの新幹線TGVです。
パリからリヨン、マルセイユを経て南仏の海岸リゾート・ニースまで縦断。
およそ4-5時間で、陽光のコート・ダ・ジュールへ。
ニースのあとは、同じ海岸沿いの村インペリアにあるジェノヴェーゼ・ペーストの作り手を訪問する予定。
もうイタリアは目の前です。きっと食べ物も、イタリアっぽくなってくるはず。
まずはパリのガレ・ド・リヨン駅のTGV乗り場脇にて、ランチを購入しました。
渡航前、乗車券を予約した際にネットでいろいろ調べた結果、
乗車するTGVには食堂車はなく、立食形式の売店のみとあったので、
それならば選択肢が豊富な駅弁?のほうがよかろうと思ったのです。
大きなバゲットに具を挟み込んだサンドイッチを1本と、水を購入。
TGVは二階建てになっており、眺めのよい2階の客室はこんな感じ。
でも、さすがに時速574km/hでは風景はどんどん吹っ飛んで行ってしまいます(笑。
驚いたのは、TGV同志がすれ違う時の時間の短さでしょうか。
日本の新幹線と比べて長いのか短いのか、編成は定かではありませんが、
それこそ0.8秒程度?の速さですれ違ってしまうのです。速さを実感する瞬間でした。
夜20時、ホテルで紹介されたニースでも美味しいと評判?のお店へ。
涼しげな中庭を埋め尽くすテーブル席はすでに予約で一杯のため、室内の席。
それでも、開け放した窓際の席をサーブしてくれました。
でもそのことがじつはとてつもなくラッキーな偶然だったとわかりました。
料理は店のオススメメニューからチョイス。
まずはシャンパンを一杯、食前酒としてオーダーし、つまみの一皿を。
小エビをアリオリ・ソース?のようなソースで絡めた一品は、評判通りの美味。
添えてあるオレンジ、アヴォカドが付け合せにピッタリとマッチしていました。
海岸リゾートらしい前菜です。
メインは、仔羊肉のグリーンペッパー・ソース。
羊の肉ときくと、日本人はジンギスカン鍋を思い出す人もいるでしょうけれど
(長野北部出身の私には、どうしてもそちらのイメージが強いのです)、
クセもなく柔らかく、とっても上品なお肉。さすが、フランスはお肉が美味しいと
またしても感動を覚えてしまいました。
デザートは、アイスクリームの3種盛り合わせ。
そろそろ季節が終わるイチゴと、旬のラズベリーが添えてありました。
生クリームはエクストラ・オーダーでお願いしてみましたが、
さすがにホイップ仕立ての上品な生クリームで、食事を大変おいしくしめくくってくれました。
夜8時から10時ころまで、店内にはどんどんお客様が来店されて大盛況。
多くは観光客なのでしょうが、サービスもフレンドリーで大変好感がもてるお店でした。
ところが、このあと10時過ぎから突然の雷とともに大粒の雨がザーッと中庭に降り注いできました。
大型のテントの下で食事をされていたお客様たちは、はじめのうちは平気で食事を続けて
いたのですが、短時間に集中豪雨的な雨だったためテントも役に立たず。
やがてみんな、一斉に店内へ避難してきました。
店のスタッフたちもあわてて撤収を余儀なくされてしまいます。
雨は1時間ほどでウソのように止み、
万一の時のために携帯していた傘をあけることなく店をあとにしました。
「La Maison de Marie」。
定食(ムニュ)は22ユーロとリーズナブルです。ニースにお出かけの際はどうぞ。