アグロドルチェは、イタリア語で「甘酸っぱい」という意味。
イタリア南部、特にシチリアで多い調理法の一つです。
日本でいうところの甘酢煮込みのようなもの。
イタリア料理では一般的にお砂糖をあまり使いませんが、
シチリア料理では多用します。
この料理にはバルサミコ酢を使用します。
バルサミコ酢(Aceto Balsamico)は、
北イタリアのエミリア・ロマーニャ州のモデナそして
お隣のレッジョエミリア地方で作られる、
グラムあたり最も高価といわれる、イタリア伝統の酢です。
歴史は古く、11世紀頃から作り始められたといわれています。
今回は米茄子をカットし、それをオリーブオイルで炒めて
バルサミコ酢をかけまわして絡めるというシンプルな調理法。
茄子がオイルをたくさん吸うので、美味しいオリーブオイルを
たっぷり吸わせてあげます。それだけでもご馳走に。
塩加減を調整したのちに、今回は10年熟成バルサミコ酢を。
熟成が進むにつれてバルサミコ酢は濃縮していて
甘くなっており、焦げやすいので長時間炒めるのはNGです。
お好みで、砂糖を加え、少量のお醤油を鍋肌に回すのもグー。
今回は大葉を散らしましたが、ミントとかだともっとイタリアらしくなります。
日本人にとても馴染みが良いお料理の一つですね。