パリ6区、サンジェルマン・デ・プレに、いつ通っても、入店待ちと思しき客の列。これはさぞ美味しい店に違いない!とわくわくしながら訪ねてみました。
並ばなくても入店できそうな夜7時半を狙ってアポなし訪問(予約不可)。すでに店内は9割がた埋まっていたものの、すんなりと席に案内されました。さて、メニューは・・・と。 ??? ドリンクとデザートのメニューを渡されましたが、肝心の料理のメニューが見当たりません。近くのテーブルを眺めてようやく気がつきました。
並んでいた料理はみんな一緒!知る人ぞ知る、有名ステーキ専門店だったのです。
前掛けのウェイトレスが、大きな銀の皿に盛られたステーキ肉とフレンチ・フライを両手に載せて忙しく行き交います。専用台には、調理場からステーキや揚げたてのじゃがいもが、間断なく運ばれ、アツアツをお客様のテーブルへ。
オーダーすると、白い紙ナプキンに無造作にメモされ、その都度、中央のタッチ式レジパネルにウェイトレスが登録していくというシステム。ステーキは二度に分けてサーブされ、その都度秘伝のソースをたっぷりかけて運んできてくれます。焼き加減はミディアムレアで、いい感じでした。スポーツマンや腹ペコの学生にも満足してもらえそうなボリューム。惜しみなくかけられたこってりソース(秘伝のソースらしい)が、どうやら人気のようでした。
が・・「こってり」が苦手な私達は一皿でギブアップ。
おかわりを持ってきてくれたウェイトレスに「もう結構。」と断ったら不思議そうな顔をされました(笑)。ハーフサイズの赤ワインと、食後のコーヒー、フランボワーズのソルベまで含め、二人でしめて84ユーロ(2013年5月現在でおよそ10,000円)。とっても濃厚なパリのステーキでした!
“ル・ルレ・ドゥ・ラントルコート(Le Relais de l'Entrecote)
「RE」と書かれた赤いマークが目印です。