農場を後に、昨夜降りた空港まで再度送ってもらい、彼らとお別れです。
午後はカラブリアから、シチリアへ海を越えます。
カラブリア〜シチリア間は、地図では近そうに見えるけれど
高速道路をぶっ飛ばしても、それほど近くはないなというのが実感。
空港近くのレンタカー屋さんで、予約していた車を借りました。
イタリアで車を運転するのは実に1年半ぶり。大丈夫かしら(汗)??
日本では昨年まで、愛車がサーブ9-5ワゴン左ハンドル仕様だったので
割とイタリアでもすんなり運転できていたのだけれど、
相次ぐ故障で1年前に右ハンドル車に車種を変えてしまったのです。
借りた車はニッサンでイタリアではスタンダードな左ハンドルマニュアル車。
事前に作ったスケジュールによれば、メッシーナ海峡をフェリーで渡り
その日の宿となるタオルミーナにはまだ日があるうちに到着予定!でした。
案の定、フェリーに乗り込む前から珍道中が待っていました。
1.フェリー乗り場がわからない!
地図とカーナビ頼りに近くまできたのに、肝心のチケット売り場が
わからない・・。船はどれ??どこだろう??入り口。
しかたなくうろうろしていると親切そうなおじさんが声をかけてきて
とっても丁寧に教えてくれました。有り難うおじさん!!
と・・・思ったところ、窓ごしに手を差し出してきます。
何のことだろう?と思っていたら、どうやら「コーヒー代くれよ」!
ああ、なるほどね。こうして僕たちみたいな不慣れな旅行者が多いから
こうしてお小遣いを稼いでいるのかしらん・・・。
ちょうど手元にあった2ユーロを、お礼に差し上げました。
2.フェリー船内で坂道発信できず!
狭いフェリーの車乗り入れ口に、自動車が数珠つなぎで入船します。
そこで前の車が止まり、自分もまさかのエンスト。
普通ならサイドブレーキをかけてエンジンを吹かしつなぐ、って
自動車教習所ではるか昔に習ったよな〜。
しかし、パニック時には頭が真っ白。そんなマニュアルなんて、
すっかり頭から抜け出てしまっていました。。。。
何度かエンジンをかけ直し、やっとこさ再スタート。
なぜか再度ミラーを壁に少しこすりつけたような気がするけど、
後ろの車にバックでぶつけなくてよかった〜。有り難う同乗者くん。
以上、冷や汗2連発、すっかり意気消沈したところさらに追い打ちが。
3.高速道路は暗闇の嵐!
メッシーナ市街の渋滞を抜けて高速道路に乗る頃から、
なんだか怪しい真っ黒な雲が・・・大丈夫かしら??と思った瞬間、
夕立が襲ってきました・・。稲妻光ってるし。容赦ない土砂降りで、
前を走るトラックの水しぶきをたっぷり浴びて前が見えない!
当たりはすっかり真っ暗、街灯はないし・・・身の危険を感じます。
地元の人たちは慣れてるから、そんな道でも平気でぶっ飛ばすけど、
意気消沈気味な私は、ゆっくーーーり走行車線を安全運転。
夕立もあがった夜8時前、ようやく宿の駐車場を見つけました。
やれやれ・・・。
今回の自動車の旅はこれまでで一番危なかったかも。
もちろんこの話は、イタリアで暮らしている人なら笑い話で
終わるところなんですが、何せこちとらたまにしかこない旅行者。
ご容赦くださいませ。。。
さて気を取り直して、夜のタオルミーナで美味しいものでも食べよう!
このあと、素敵なレストランで素敵なワインとオリーブオイルの話。
お楽しみに〜。