イタリア食材「ベリッシモ」店長日記

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イタリア・スローフード食材の旅2013秋(13)

 農場を後に、昨夜降りた空港まで再度送ってもらい、彼らとお別れです。
 午後はカラブリアから、シチリアへ海を越えます。
 カラブリア〜シチリア間は、地図では近そうに見えるけれど
 高速道路をぶっ飛ばしても、それほど近くはないなというのが実感。
 空港近くのレンタカー屋さんで、予約していた車を借りました。
 イタリアで車を運転するのは実に1年半ぶり。大丈夫かしら(汗)??
 日本では昨年まで、愛車がサーブ9-5ワゴン左ハンドル仕様だったので
 割とイタリアでもすんなり運転できていたのだけれど、
 相次ぐ故障で1年前に右ハンドル車に車種を変えてしまったのです。
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 借りた車はニッサンでイタリアではスタンダードな左ハンドルマニュアル車。
 事前に作ったスケジュールによれば、メッシーナ海峡をフェリーで渡り
 その日の宿となるタオルミーナにはまだ日があるうちに到着予定!でした。
 案の定、フェリーに乗り込む前から珍道中が待っていました。
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 1.フェリー乗り場がわからない!
 地図とカーナビ頼りに近くまできたのに、肝心のチケット売り場が
 わからない・・。船はどれ??どこだろう??入り口。
 しかたなくうろうろしていると親切そうなおじさんが声をかけてきて
 とっても丁寧に教えてくれました。有り難うおじさん!!
 と・・・思ったところ、窓ごしに手を差し出してきます。
 何のことだろう?と思っていたら、どうやら「コーヒー代くれよ」!
 ああ、なるほどね。こうして僕たちみたいな不慣れな旅行者が多いから
 こうしてお小遣いを稼いでいるのかしらん・・・。
 ちょうど手元にあった2ユーロを、お礼に差し上げました。
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 2.フェリー船内で坂道発信できず!
 狭いフェリーの車乗り入れ口に、自動車が数珠つなぎで入船します。
 そこで前の車が止まり、自分もまさかのエンスト。
 普通ならサイドブレーキをかけてエンジンを吹かしつなぐ、って
 自動車教習所ではるか昔に習ったよな〜。
 しかし、パニック時には頭が真っ白。そんなマニュアルなんて、
 すっかり頭から抜け出てしまっていました。。。。
 何度かエンジンをかけ直し、やっとこさ再スタート。
 なぜか再度ミラーを壁に少しこすりつけたような気がするけど、
 後ろの車にバックでぶつけなくてよかった〜。有り難う同乗者くん。
 以上、冷や汗2連発、すっかり意気消沈したところさらに追い打ちが。
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 3.高速道路は暗闇の嵐!
 メッシーナ市街の渋滞を抜けて高速道路に乗る頃から、
 なんだか怪しい真っ黒な雲が・・・大丈夫かしら??と思った瞬間、
 夕立が襲ってきました・・。稲妻光ってるし。容赦ない土砂降りで、
 前を走るトラックの水しぶきをたっぷり浴びて前が見えない!
 当たりはすっかり真っ暗、街灯はないし・・・身の危険を感じます。
 地元の人たちは慣れてるから、そんな道でも平気でぶっ飛ばすけど、
 意気消沈気味な私は、ゆっくーーーり走行車線を安全運転。
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 夕立もあがった夜8時前、ようやく宿の駐車場を見つけました。
 やれやれ・・・。
 今回の自動車の旅はこれまでで一番危なかったかも。
 もちろんこの話は、イタリアで暮らしている人なら笑い話で
 終わるところなんですが、何せこちとらたまにしかこない旅行者。
 ご容赦くださいませ。。。
 さて気を取り直して、夜のタオルミーナで美味しいものでも食べよう!
 このあと、素敵なレストランで素敵なワインとオリーブオイルの話。
 お楽しみに〜。
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by ryoji_shimizu | 2014-04-26 17:12 | お仕事

イタリア・スローフード食材の旅2013秋(12)


 満腹でいつの間にかベッドに倒れ込み、鳥の声で起こされました。
 イタリアの田舎の朝は本当に気持ちいいものです!
 すぐに仕度を整え8時に階下に向かうと、オーナーが待っていました。
 今日は午後、シチリアに渡るので午前中を目一杯使って農場を視察です。
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 まずは800頭ものブッファラ(黒毛水牛)の食事中にお邪魔。
 そして360度見渡す限り広がる彼らの農場へ。
 とっくに仕事はスタートしており、100名近い従業員の皆様が
 次々にオーナーに挨拶してきます。その全てに笑顔で応えるオーナーは
 とっても素敵でした。従業員たちに愛されている感がひしひしです。
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 工場ではブッファラから絞った乳を使って、
 チーズ作りが行われていました。新鮮なモッツァレッラは
 イタリア各地にトラックで運ばれて行きます。
 毎朝が作り立て!我々にとっては得難い贅沢な食材です。
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 農場視察を終えると、本日のメイン・イベントが待っています。
 レモン・オイルの収穫作業を見せてくれるというのです。
 製品の正式名称は「レモン・オイル・コンディショナー」。
 地元で取れる、まだ青みを帯びた新鮮なレモンを皮をむかずにそのまま
 オリーブと一緒に圧搾して抽出されるところがポイント。
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 通常、このタイプのオリーブオイルには人工的な香料が使われます。
 人工抽出された香りのエッセンスをオリーブオイルに混ぜれば、
 即席フレイヴァーオイルの出来上がり。。。。ですが、
 もう一度食べたい!とは思えない、なんだか薄っぺらい味わいに
 なってしまうのです。
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 天然のレモンの果皮に含まれる本物の香りは格別。
 機械的に抽出した香りには含まれない「微妙な成分」が、
 この美味しさを作っているのに間違いないと思います。
 それは奇麗に精製されたお塩と、塩田で太陽にさらされて
 収穫される塩とで味わいがまったく異なるように。
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 青みが残るレモンと完全に熟しきっていない地元種のオリーブ
 それらが空気にいっさい触れない搾油マシンに同時に投入されます。
 抽出されたオリーブオイルは、やや黄色がかったオリーブ色の液体。
 これから2ヶ月近くかけて、自然に濾過されるのを待ちます。
 一年に一度しか作ることができないこの特殊なオイルは
 搾油のたびにマシンを洗浄しないといけないことから、
 この製品の生産量は限られ、予約をしなければ輸入できません。
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 大変貴重なこのオイルを日本に独占輸入する許可をいただき、
 日本で普及活動を行うことにしました。
 お野菜、魚介類、肉類なんにでも抜群の相性を見せるこのオイル、
 和食にも応用がききます。
 もっともっと、皆様に知ってほしいですね。
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 視察を終えて、再び空港まで送っていただきます。
 有り難うカラブリア、こんなに素晴らしいオイルを作ってくれて。
 そして有り難うBufavellaオーナー一族たち。

 来るときに降り立ったラメツィア空港でレンタカーを予約しました。
 このあと、カラブリアからメッシーナ海峡を渡り
 シチリア島に上陸します。今夜の宿はタオルミーナです。






by ryoji_shimizu | 2014-04-20 00:31 | お仕事

イタリア・スローフード食材の旅2013秋(11)

 トスカーナの旅を終えて空から向かったのは、カラブリア。
 カラブリア州はイタリア本土の南端に位置していて、
 長靴の形に例えられるイタリア半島のちょうど土踏まずから
 指先までのあたり。唐辛子くらいしか思い浮かばない人も
 多いでしょう。でもここにはとっても大切なメーカーが・・・。
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 フィレンツェからバスで移動してピサ空港からカラブリアへ。
 小さな空港しかない土地なので、ここは格安航空を使いました。
 着陸が成功するたびに、乗客全員が拍手するのがルール(!)。
 初めて乗りました。ええ、もちろんお約束の拍手もしましたとも!
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 Lamezia空港に降り立つと、すっかりあたりは闇の中。
 地の利もなく、メーカーからのお迎えがなかったらきっと途方に
 暮れていたことでしょう。闇に加えて大雨にも迎えられ、
 空港から1時間のドライブを終えるとメーカーの敷地内へ。
 中世時代に建てられたという館は今も現役で、広々としていて
 暖かいお部屋が用意されていました。
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 廊下には先祖の絵が飾られ、民族衣装がぎっしり詰まったクローゼット。
 それらを眺めていたら、まるでタイムスリップするかのようです。
 これが、今では車で移動せねば縦断できないほどの広大な土地を耕す
 豪農の館なのか・・・。
 ちなみにここは彼らにとっては今では平日の仕事場。
 週末は全員、車で何時間もかかってパドヴァにある家に帰るそうな。
 少し憧れるライフスタイルでもあります。。。
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 広々としたリビングには、この館の主とその息子たちがくつろぎ、
 我々を手招きして迎え入れてくれました。
 アペリティーヴォのスプマンテに始まり、夕食がスタート!
 ピッツァや辛口のアラビアータのパスタ、それに得意製品の
 野菜のオイル漬け、モッツァレラなどいったいいくつ食べたでしょう。
 中には未だ知らない味もあり、翌日が楽しみになってきました。
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 一日中、移動ばかりで少々疲れたこともあり、
 食事の後半は眠くなってきました。
 彼らも「あまり夕食は食べないんだ。朝が早いからね」といって
 すっかりおしまいに。明日の朝は8時から農場を見て回る約束です。
 お目当ては、レモンオイル・コンディショナーの収穫作業。
 今まで一度も見たことがない風景、これはなかなかないチャンスです!
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by ryoji_shimizu | 2014-04-13 02:04 | お仕事

Pasta Manciniオーナー来日!!!

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パスタマンチーニのオーナー、マッシモ氏から日本に行きたいと連絡を受けたのは昨年末のことです。日本はおろかイタリアでさえも滅多に出会うことはない極上のパスタ。それをひっさげて世界中を飛び歩く彼に会うのは実に3年ぶりのこと。個人的にも、とても楽しみにしていました。
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写真は、来日する直前にピエモンテ州アルバの星付きレストラン「Piazza Duomo」シェフとのコラボレーション写真。高い品質を誇る彼のパスタを扱う店は、このようなイタリアを代表する名店。わかる人にこそわかるパスタなのです。成田空港に迎えに行き、早速向かったのは白金台のレストラン「千年茶館」です。プラチナ通りの裏にひっそり佇むエキゾチックなイタリアン・レストラン。マンチーニのパスタをメニューに取り入れてくださっているこの店が、今回のプレゼン会場にふさわしいと判断したのです。
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天気にも恵まれ、マスコミ関係者や料理関係者の皆様を会場にお迎えしました。私とマッシモ、そしてベリッシモのスタッフ全員でプレゼンを行います。私がイタリアで取材してきた写真や、マンチーニのオフィシャルな写真などをスライド上映する間、2階の厨房ではレストランのシェフ細谷さんが大人数のパスタを次々に料理してくださっていました。
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今回お出しする料理の内容は、事前にマッシモやシェフを交えてじっくり検討を加えました。何と言っても、最初に試食していただきたかったのは「素パスタ」。私が3年前に衝撃を受けたマッシモの試食方法でした。茹で上げただけのパスタを、まずそのままで、次にオリーブオイルだけで、そしてさらにパルミジャーノチーズをかけて召し上がっていただくというもの。「パスタが本来もつ素晴らしい小麦の香りを最大限に味わえる究極メニュー」なのです。
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さらに、旬のヤリイカとカリフラワーを使ったオイル仕立てのパスタ。そして最後はゴロゴロとお肉が入ったラグーを合わせたショートパスタ。合計3品を召し上がっていただきました。イタリア流のアルデンテにより、しっかり噛み締めるほどわかる小麦の味わい。同時に盛られた某大手メーカーのパスタと色や香りを比較してもらうと、会場内にどよめきがおこり、質問が矢のように浴びせられました。
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まじめで熱心なマッシモの真摯な受け答え。確かな味わいは、私と同様に皆様のハートをがっちり捉えたのではないかと思いました。続いて行われた雑誌「Elle a Table」のインタビュー内容は、写真付きで6月に出版される同誌のページを飾ることに決定いたしました。日本のイタリア料理ファンの皆様にぜひ、この衝撃的なパスタを体験してもらいたいものです。
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マッシモは、田園調布のベリッシモ本店にも足を運んでくれました。3日間に渡って彼と生活や食事もともにして得たフレンドシップは、私たちベリッシモとマッシモにとってかけがえのない財産となりました。彼はお刺身や日本蕎麦に舌鼓をうち、日本で人気のイタリアンレストランの手打ちパスタにも満足した様子でした。寿司を握る板前さんを熱心に観察しては「ブォニッシモ(超美味しい)!!!」を連発。彼に来日してもらえて、本当によかったです。そのあと上海、香港、シンガポールのプレゼンに向けて成田を後にしたマッシモ、大変お疲れさまでした!
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by ryoji_shimizu | 2014-04-06 02:49 | お仕事



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Bellissimoのご案内
イタリア食材やキッチン雑貨、FIATチョコレート等を直輸入して販売するネットショップ「ベリッシモ -Bellissimo Inc.-」の店長やスタッフが、日々の出来事をアップしています。

よかったらぜひお店にも遊びに来てくださいね。
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