イタリア食材「ベリッシモ」店長日記

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イタリア・スローフード食材の旅2014春(4)

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 バローロ地方の景観を楽しみながらランチを終え、
 次は実際にバローロのワイナリーに訪問することになりました。
 なだらかな傾斜地の丘陵がほぼ全てと言っても偽りではないほど
 360度見渡す限りのぶどう畑。これは圧巻でした。
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 温度差が激しいこの地方独特の気候とワイン栽培に適した土壌のお陰で
 古くから優れたワインを産出する地域、それが「バローロ・バルバレスコ」。
 ぶどう種はネッビオーロ。しっかりしたタンニン(渋み)をもち、
 長期熟成することでワインに溶け出してさらに美味さを増します。
 飲み頃は、収穫から5-6年が経過したあたりから。

 「バローロ」として世に送り出されるためには、
 発酵させたのち、大樽で38ヶ月熟成が義務づけられています。
 収穫から、最低でも3年以上は待たねばなりません。
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 今回訪問したBURLOTTO社は数世代前からこの地を耕し、
 かつては馬を引いてピエモンテ中にワインを売り歩いたそうです。
 代々受け継がれた畑は約40ヘクタール。
 ワイン畑は8ヘクタールで、その約半分にあたる4ヘクタールが
 希少なバローロワインを生み出すネッビオーロ畑に当てられています。
 他にバルベーラ種(バルベーラ・ダルバD.O.C.)、ドルチェット種
 (ドルチェット・ダルバD.O.C.)それに少量の白ぶどうも産出。
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 19世紀に建てられた歴史ある館のテイスティングルームに案内され、
 合計8種類の生産ワインの中から赤と白合わせて6種類をチョイス。
 同行したベリッシモの認定ワイン・アドバイザー「宮G師」の指導で、
 全員が味覚と嗅覚を最大限に使ってテイスティングを行いました。

 グラスの中の香りを確かめて少量を口に含み、口の中で空気を含ませ、
 口の中全体でその味を確かめて行きます。
 のどを通る際に鼻に抜ける香り、そして飲み込んだ後の余韻まで。
 ワインに詳しくないお客様にも、自信を持って美味しいワインを
 ご紹介できるよう、全身を研ぎすませて試飲は繰り広げられました。
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 最初から、とびきり美味しいバローロを見つけてしまいました。
 同時に、よりカジュアルに飲めるバルベーラ、ドルチェットの二種類も
 高い評価。参加した全員の意見が近いところに集約され、
 「これは美味しい!」の声が連発。訪問した甲斐がありました。

 市場価値の高いバローロはもとより、バルベーラ・ダルバのリゼルヴァ
 (大樽での熟成ののち、さらに熟成を重ねたもの)は特に素晴らしく、
 また軽い早飲みワインの印象が強いドルチェットもベリー系の香りが
 深みを伴っていて素晴らしいと感じました。
 本日、評価が高く輸入することが決定したワインは3種類です。

 1.「BAROLO D.O.C.G.」2007
 ネッビオーロ種 13.5度 予価9,600円
 (2007、2008は完売につき入荷するのは2009年)
 果実味が豊かで滑らか、熟成感がありバランスがよい。
 今が飲み頃。2009年版は、タンニンが少々強め。
 メインディッシュの肉料理や、熟成させた強いチーズに。

 2.「BARBERA D'ALBA D.O.C. RESERVA」2009 
 バルベーラ種 13.5度 予価4,800円
 リゼルヴァの割にタンニンはマイルド。酸とタンニン、果実味の
 バランスがよい。飲みやすくすぐ飲めるタイプ。
 パスタ料理などのプリモピアットに。また、
 メインディッシュの肉料理や、熟成させた強いチーズに。

 3.「DORCETTO D'ARBA D.O.C.」2013
 ドルチェット種 12度 予価2,600円
 ベリーの香り。酸とタンニンのバランスよし。
 塩味(ピリっとしたミネラル感)あり。カジュアルに楽しめる。
 アンティパストからメインディッシュまで幅広くいける。

 今日はこの後にもう1軒、バローロ地区のワイナリーを訪問しましたが、
 ワイン作りを始めてまだ数年という作り手で、先のワインと比較すると
 とても及ばず・・・。ということで残念ながら、アウト。
 このように、同じバローロでも飲み比べると作り手によって全く
 味わいが異なるということを改めて感じた次第です。

 翌日のワイナリー訪問予定は「バルバレスコ」を含めて5社。
 果たして今回のようなハイレベルなワイナリーがまた見つかるのか?
 興味はつきません。

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 今回見つけたワインたちは、6月下旬に飛行機でサンプル到着。
 同時に、9月からの本格発売用の品物を船に乗せました。
 品質に変化がないよう、リーファーコンテナで慎重に輸入します。
 取り急ぎ、サンプルが届いたらお披露目会を行います。
 ベリッシモ田園調布店「お披露目ワイン会」にご参加くださいませ。

 日時:7月5日(土) 午後15時〜19時 会費:4000円
    (試飲ワインどれでも3種類とフリーのおつまみつき)
 場所:ベリッシモ田園調布本店 東京都大田区田園調布2−49−3
    電話:03−3722−2522 

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by ryoji_shimizu | 2014-06-20 19:03 | お仕事

イタリア・スローフード食材の旅2014春(3)

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 朝9時のミラノ発トリノ行きユーロスターは満席でした。
 約1時間で、トリノに到着しローカル電車に乗り換えます。
 さらに45分ほどで、目的地アスティに到着。
 ここで、今回ワイナリーを案内してくれるマルコが待っているはず。
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 ほぼ同年代の彼と出会ったのは、今年3月のFOODEX会場でした。
 ベリッシモ初輸入のワイン、トスカーナのブルネッロの作り手と
 一緒にやってきたのがその出会い。ピエモンテを活動拠点に、様々な生産者と
 パイプがあるのでいろいろ紹介して混載で日本に届けてくれる、という彼。
 どんなワインを紹介してくれるのか、その時点では全く不明でした。

 というのも、紹介してくれるワイナリーはどれも小さな作り手でまだ輸出実績も
 ほとんどないようなところばかりで事前データがないからです。
 メールやり取りでわかった几帳面な性格そのままに、時間きっちりに駅で
 出迎えてくれた彼。やり手のビジネスマン?と思いきや、
 駅前の駐車場から出る時に車をこすってしまうなど、ずっこけた一面も(笑)。
 こうして、ゆるりと我々4名のワイナリー巡りがスタートしたのです。
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 まずはホテルに荷物を置いて、ランチへ。
 イタリアを代表するピエモンテワインのメッカ、バローロ・バルバレスコを
 望む高台のレストラン「ai tardi」はとっても素敵な空間。
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 白トリュフ祭りとワインで有名なアルバの街から、車で20分ほどで到着です。
 プールや宿泊施設があるレストラン。地元では高級です。
 360度、ワイナリーだらけのパノラマをまずは堪能。
 ここで真夏の一ヶ月だけでいいから滞在して毎日ワインを飲んでいたい・・。
 そんな煩悩にかられながら、軽いスパークリングワインで乾杯しました。
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 前菜でいただいたタルタルステーキは、新鮮で最高のでき!
 次に私は、サルシッチャ入りタヤリンでランチを終えました。
 タヤリンはこのあたりでよく食される、平たくて細い入り手打ち麺です。
 ブロード仕立てや、バタートリュフで味を付けたりして食する繊細なパスタ
 女子たちはトマトだけのタヤリンを。いずれも素晴らしく、この後に入った
 レストランでは必ず、このタヤリンを頼んだ私たちでした(笑)。
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 こうして、我々のバローロ・バルバレスコ初体験がスタートしたのですが、
 アテンドしてくれたマルコが我々の意図をきちんと汲んでくれたためか、
 実に満足のゆくワインを探せた二日間だったことを最初に伝えておきましょう。
 話したいことが山ほどあります。それは次回からのお楽しみ!
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by ryoji_shimizu | 2014-06-14 18:07 | お仕事

イタリア・スローフード食材の旅2014春(2)

 ミラノに二泊しましたが、今回はゆっくり街を見て回る暇はなかったです。
 それでも一晩だけ、現地で話題のファッショナブルなレストランで
 食事をすることができました。活気のあるナヴィリオ運河地区にも近いところ。
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 ミラノで活躍されている日本人女性たちとタクシーを降りると
 「え?これがレストラン?」と目を疑うような工場跡地でした。
 かつては活躍していたと思われる古びた機械がそのままオブジェとして
 飾ってあり、広い中庭ではお洒落なミラネーゼの若い人たちが
 ロゼのシャンパンを片手に席を待ちながら賑やかに談笑しています。
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 天井が高い古びた工場の中そのままに、ダイニングルームは照明を落とし
 ゴージャスなシャンデリアが妖しさを醸し出していました。
 ミスマッチを楽しむ空間、ミラノは先端をいっているようです。
 お客様たちはそれぞれドレスアップしてとてもファッショナブル。
 いかにも話題になりそうな雰囲気ですが、お値段はさほど高くはなく。
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 メニューには、ひとひねりした感じのパスタなどと並んで
 「ハンバーガーセット」もあり、かなりカジュアルです。
 伝統的なリストランテでは、まずお目にかかれないメニューでした。
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 そういえばミラノ中央駅のセルフサービスのお店もいつの間にか改装して
 お洒落なワインバー形式の空間に変わっていました。
 こちらはちょっとニューヨークのSOHOを思わせるモダンな雰囲気です。
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 では、ミラノ中央駅を発ってピエモンテの山の中に向かうことにします。
 アルバを拠点に、バローロ・バルバレスコを中心にワイナリー巡りです。
 良いワインに巡り会うことを期待して・・・。
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by ryoji_shimizu | 2014-06-07 16:45 | お仕事

イタリア・スローフード食材の旅2014春(1)

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 秋のトスカーナ、南イタリア旅行を終えてから早くも半年が経過。
 春の買付旅行は北イタリアをメインにいろいろ計画しました。

 個人的に5月下旬から6月上旬くらいが観光のベストシーズンと思いますが、
 バカンス前に発掘した品物を早く手に入れたいという思いがあるのと、
 GW明けにPARMAで開催される国際見本市CIBUS(チーブス・パルマ)に
 取引先から呼ばれているのが、この時期に決めた二つの理由。
 今回は、血液が赤ワインでできているベリッシモのデザイナーM女史、
 食べるとすぐ寝てしまう(笑)ワインの生き字引・宮G師、さらに
 トスカーナ生活7年の帰国子女で今回参加の最年少スタッフA子3名が同行。
 ベリッシモの小型船団で未開の地を走り回るという壮大な?計画です。
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 大型連休明けで人の気配もまばらな成田空港でALITALIA機に搭乗。
 都合で、行きはローマでトランジットし、ミラノ・リナーテ空港22時着。
 タクシーで向かった「GRAN DUCA DI YORK MILANO」は、良いホテルです。
 今を遡ること15年、会社員時代に研修で1週間ほど滞在したことがあり、
 当時の印象がとても良かったので今回のミラノ滞在先に決めたのでした。

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 ホテルはドゥオモから徒歩数分の郵便局近くのわかりにくい場所にあり、
 外観から想像できないくらい中はゆったりと落ちついたしつらえです。
 ホールに続く朝食部屋やバールはこぢんまりとしていながら
 親切なスタッフや歴史を感じさせる調度品に囲まれていて優雅にすごせますし。
 お部屋もクラシカル・モダンというか居心地は抜群で静か。
 ミラノのチェントロのさらにど真ん中にあるので、今回のように
 周辺の土地に訪問したりするにはうってつけ。スカラ座も歩いて行けます。

 到着二日目、パルマ日帰りです。
 展示会最終日の今日、午後は撤収が始まるので急いで行きます。
 パルマはミラノからユーロスター(特急)やインテルシティ(快速)で1時間。
 あの生ハムやパルミジャーノ・チーズのお膝元といえる町で有名です。
 中田選手が所属していたのもセリエAのパルマでしたよね。
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 広大な見本市会場は駅からのシャトルバスに乗って15分ほどの田んぼの中。
 入場するといきなり生ハムや地ビール(今、はやりです)のド派手なブースに
 思わずくらっと来ましたが、時間がないので試食もせず取引先ブースに直行。
 中には数年ぶりにあう取引先もいて、それなりに新商品情報がたっぷりです。
 試食を繰り返した後、ベリッシモの今後のラインナップに加わるでしょう。
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 面白いのは午後3時を回った頃から、明らかに会場内に一般人が増えたこと。
 撤収後に廃棄処分されるサンプルの残りをブースでもらい始めました。
 中には大きな袋に1週間分か?と思われるほど詰め込んでいる人もいて、
 これはまるで日本のFOODEXと同じ光景だなぁ・・・と思った次第。
 やはり見本市の最終日はどこでも狙い目なのね。
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 ミラノのナヴィリオに近い最近話題のレストランを予定していたので
 我々4名は満員のシャトルバスで夕方パルマの駅に戻りました。
 電車を待つ間、オープンテラスのカフェでつかの間の休憩。
 照りつける陽射しを避けて飲むビールと生ハム、最高でした!
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by ryoji_shimizu | 2014-06-05 03:16 | お仕事



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Bellissimoのご案内
イタリア食材やキッチン雑貨、FIATチョコレート等を直輸入して販売するネットショップ「ベリッシモ -Bellissimo Inc.-」の店長やスタッフが、日々の出来事をアップしています。

よかったらぜひお店にも遊びに来てくださいね。
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