7月にイタリアを訪れたのは、これで二回目です。
最初は今から10年前のミラノ。
ちょうど、起業しようと決意し、勤めていた会社を辞めた夏でした。
ジリジリと肌を容赦なく刺してくる強烈な陽射し。
昼食後の誰も歩いていない乾いた道路が印象的だったのを覚えています。
今回はミラノよりももっと南に位置するローマですし、
何よりも世界中の観光客が集う大都会です。
気温もさることながら、人いきれも手伝ってますます暑い!
(写真:ローマはやっぱり観光地だねぇ)
(写真:この暑いときに、ますます熱いハネムーナー。お幸せに!)
ヴァチカンを後にして、もっとも太陽光がきつい時間帯に
ローマの町をそぞろ歩いてみましたが、ハッキリ言ってバテバテです。
トレヴィの泉で涼んだ時、今夜は活気あるトラステヴェレあたりで
ピッツァでもつまもうかなぁ、などと思っておりましたが・・・。
(写真:湧き出る泉に飛び込みたい・・・)
(写真:パンテオン前のアコーディオン弾き)
タクシーに乗り込んでローマを見下ろす丘のホテルに戻れば、
大きな美術館をくまなく歩き回って体力を消耗してしまったのか、
しばしベッドに倒れこみ、いつの間にかウトウトする私でした。
4階のお部屋には、中庭を伝わって心地よい風が流れてきて・・・
もう、トラステヴェレに戻る気にはとうていなれませんな。(笑)
滞在しているホテルのレストラン、夕べいただいたフリットといい、
ヴォンゴレのパスタといい、なかなかの味だったのを思い出しました。
だったら、今夜の食事もココでいっかぁ!
というわけで、今夜も中庭の涼しい席を陣取ってまずは白ワインです。
(写真:美しい夜の中庭レストラン)
英語版のメニューに乗っていた、あるパスタのメニューに釘付け。
それは「コラトゥーラ(魚醤)を使ったアンティックなパスタ」。
おお!これは今回の旅行でぜひ、食べてみたいと思っていた
メニューの一つではないですか! 古代ローマ帝国時代に流行し、
今ではアマルフィ海岸で細々と作られているという幻の調味料がそれ。
コラトゥーラ(魚醤)とは、アンチョヴィを専用容器で熟成させ、
その身からゆっくり滴り落ちるエキスを集めたものだそうです。
東北方面にある「しょっつる」に近く、ニョクマムにも共通点が。
恥ずかしながら、これまで一度も味わったことがないのです。
パキーノ産の甘いトマトを絡めただけだというこのパスタ、
大いに気になります。 そこで、オーダーして待つことしばし・・・。
(写真:きたっ。コラトゥーラのスパゲッティ)
出されたスパゲッティは、トマトとイタリアンパセリだけの、とっても
シンプルな料理。また、コラトゥーラは透き通った茶色の液体ですので
使われているのかいないのか、まったくわかりません。
確か、事前情報によれば、ただにんにくとお塩だけで味付けた
スパゲッティで食べるのが一番美味しい?のだそうな・・・。
ふむふむ、いかにも魚貝系のスパゲッティの香りがぷんぷんします。
ま、いいや。ひとまずツルっっと。
うむむ・・・・・。
コレはですなぁ。。。
私、嫌いな味ではありません。ハイ。
ただ、最初に口に入る際に「(強めの)お魚臭さ」を感じます。
もしかしたら、パキーノトマトの甘みに負けているのかしら?
私の期待が大きすぎたのでしょうか?正直、イマイチな感じです。
(写真:塩辛い?スモークサーモン)
同時に注文した前菜代わりのスモーク・サーモンは、
少々塩気がキツイ感じでしたが、肉厚でボリュームもタップリ。
大きなレモンをいただき、ぎゅうぎゅう絞れば塩気も和らぎます。
暑いから塩分を取得するのには、ちょうどいいのかも?
もう、この二品と白ワインだけでおなかイッパイ気味です。
昨夜のヴォンゴレ・スパゲッティが極上のデキだったので、
少々、期待外れ感は残りましたが、昼間の暑さを忘れさせるほどの
心地よい(っていうか、むしろ寒い?)自然な風をたっぷり
浴びつついただく、人口密度めちゃ低い中庭は、もう最高ですっ。
それだけで、今日の夕食をここにしておいて正解だったかも。
さて、明日は早朝からイタリア人の友人の車でロング・ドライブ。
どこへ行くのでしょうか???
それは、車でないとなかなか辿り着く事が難しい場所。
もちろん私も、生まれて初めて訪れるイタリアの地方になります。
楽しみだなぁ・・・
では、おやすみなさい。
追伸:
あああっ!部屋に戻ったら、カーテン・レールをとめているクギが
はずれ落ちて、カーテンが斜めにぶら下がっているぅ!