
アマルフィは、町自体はとても小さく、数時間もあれば一周できます。
背後に急な崖があるので、入り江にひしめきあうように建物が立ち並び、
入り江からスグのところにドゥオモと広場がどどーんと。
その広場を囲むようにお土産屋さんやカフェが立ち並んでいます。
お土産やさんの店頭でよく見かけるのが、もぎたての生レモン。それに
レモンを生かしたジェラート、加工食品、アルコール等です。
レモン石鹸!とか、見たこともないお菓子なども、カルフルで楽しい。
名物のリモンチェッロは、透明なタイプとクリーム状のタイプ
(ややアルコール度数が低いそうです)など数種類あるようです。
リモンチェッロは日本でも売られていますが、ここアマルフィの町
のような豊富な品揃えは見たことがありません。
とりわけ、手作りのリモンチェッロは格別の風味で美味しいものです。

(写真:宿泊したホテル「Il Nido」にて)

(写真:宿泊したホテル「Il Nido」にて)
レモンはイタリア中どこに行っても、夏はよく見かけます。
たわわに実るレモンがたっぷり木に成っている姿は壮観ですよ~♪
南イタリアでは、年間に4回ほど収穫できるらしいので、
完熟したそばから、同じ木に次の花が咲き始めるそうな(笑)。
それだけたくさん採れるから、このようにレモン尽くしになるのですね。
ここアマルフィ産のレモンは形が大きくなるまで成熟させるそうです。
標準的なサイズのレモンをたまたまいただきましたが、ちょうど
私が所有するi phoneとほぼ同じ大きさでした(縦11.5cmです)。
日本のスーパーマーケットで売られているレモンと比較すると、
ほぼ1.5~2倍くらいの大きさになるでしょうか。
アマルフィ~ソレントの沿岸にかけては、とても急なガケが続きますが、
平行して走る道路も存在し、船だけでなく陸からのアプローチがむしろ
一般的なのです。しかし、その道は細くヘアピンカーブの連続なので、
大型バスがクラクションを鳴らしながら、ガケぎりぎりで走るのを
体験すると、少々肝が冷えるものがあります。。。


(写真:アマルフィ「レモン街道」)
旅行者ならば、たいていソレントあたりから、もしくは
逆のアマルフィ海岸終着点のサレルノあたりからプルマン(長距離バス)
でここアマルフィやポズィターノに向かうことが多いでしょうね。
陽光を浴びながら、急カーブのたびに体を揺すられたとしても、
あまりにも美しい海岸線なので許してしまうのです。
この街道こそが、通称「レモン街道」です。
文字通り、街道沿いにはレモンの木がたくさん植えられており、
黄色の畑を山側の窓越しに。もう一方は紺碧の海岸を見下ろしながら
走ることになります。

(写真:アマルフィ「レモン街道」)
実は今回、このレモン街道をレンタカーを借りて走ってみようかと
最初考えました。ヘアピンカーブといっても、速度さえ気をつければ
大丈夫?ではないかと思ったからです。
アマルフィに詳しい知人の楫野氏(現地ガイド誌「カプリ・ブルー」
「アマルフィ」発行人)に相談したところ、答えは・・・
「清水さん。オススメしません・・・。」
理由は、現地に到着してみてなんとなく、理解ができました。
急峻なガケが多い土地ゆえに、平たい部分つまりパーキングが
少ないのです。そこには、小さな車がぎっしり止められていました。
しかも、隣の車のドアまでわずか数センチ・・・などという光景も。


(写真:アマルフィ駐車事情)

(写真:アマルフィで見かけた可愛いフィアット500)
これでは、いくら日本で車の運転に慣れていたとしても、
まるで手足のごとく自由自在に車を操るイタリア人ドライバーに
太刀打ちできるわけがありません。
『レンタカーでこなくてよかったぁ。。』
と思いつつも、腕を磨いて次回はぜひ、レモン街道のヘアピンカーブを
攻めてみたいものだ・・・などと思う私なのでした(笑)。
アマルフィ二日目の夕食は、海岸線を見渡す高級リストランテ
「EOLO(エオロ)。」少々値段はお高めですが、サービスがいい。
たまたま、現地ガイドブックに載っていたのですが、
西向きで夕陽が落ちるのを眺めながら楽しむ夕食なんて、
いかにもリゾート気分満載!?という理由だけで選んでみました。
まだ予約客が来ない早い時間帯を狙って、アポなしで入店!

(写真:海辺のリストランテ「EOLO(エオロ)」)

(写真:海辺のリストランテ「EOLO(エオロ)」)
窓辺のシートは予想通り、すべて予約で埋まっていましたが
料理の数々は実に満足できました。
新鮮な海の幸をたっぷり使い、もしかして日本人のスタッフが
いるのだろうか?とも思わせるような演出まで。

(写真:EOLO(エオロ)の料理)

(写真:EOLO(エオロ)の料理)

(写真:EOLO(エオロ)の料理)
たこ焼き用のお皿(舟の形のお皿)を使った前菜(フリット)や
フレッシュな海の幸のお刺身にほんの少し、お醤油を使っていたこと
(確認済み w)などです。
素敵なリゾート気分をたっぷり満喫して、宿に歩いて帰りました。
今夜でアマルフィもおしまい。
明日はレンタカーを借りて(笑)南下してシチリアを目指します。