インペリアの港でいただいた最高の魚介類料理の余韻も冷めやらぬまま、
翌朝はロベルトが経営するRANISE社に向かいました。
家族経営のこの会社、製品のラベル貼りをお母様が手伝っていました。
このように、家族総出で家業を行う会社がイタリアにはとても多いそうです。
大会社ならいざ知らず、このような規模で丁寧に手作りしている会社ですから、
品質のチェックもシッカリしています。だから我々のような小規模のインポーターでも
信頼関係を築くことができるのでしょう。
もともとは、この地方特産の「タジャスカ種」オリーブオイルの専門メーカーです。
今では大勢のファンがいるジェノヴェーゼ・ペースト「ペスト・リグーレ」が
ベリッシモではすっかり定番化していますが、オリーブオイル自体も高品質。
タジャスカ種のオリーブオイルはD.O.P.ランクのものを次回から輸入する予定です。
それ以外にも、お洒落な瓶に入れられたハーブ入りのオイルコンディショナーが。
見た目も色鮮やかなので、贈り物にしたら喜ばれるかもしれません。
オリーブの木から削り出した、まな板を組み合わせてみたりすると
雰囲気も増しますねぇ。
ハーブ入りのオリーブオイルは種類も様々です。
でも、封を開けたら劣化も早いと思うので、
小瓶サイズのほうが日本の家庭では使いやすそう。
写真のものは、100mlサイズです。
昼ごろの電車に乗るために、ロベルトに駅まで送ってもらいました。
昨日、迎えに来てくれた駅です。「インペリア・オネリア」。
ここから、ローカル電車を二回乗り継いで、フィレンツェを目指すのです。
このあたりは電車事情がよくなく、まずはジェノヴァを目指して2時間半。
ジェノヴァで乗り換えたら、さらにローマ方面に南下して名勝チンクエ・テッレの美しい海岸(電車からは見えませんが・・・残念!)を過ぎ、ピサに向かうのです。
途中、コロンナーレという「ラルド」と純白の大理石採掘で有名な町を車窓から臨みつつ、ピサで二度目の乗り換えを行います。
豚肉の脂肪をローズマリーなどのハーブで漬け込んだ名物「ラルド」は
絶品だそうです。薄くスライスして、そのままバゲットに乗せていただくほか
パンチェッタの代わりとして火を通して使うこともあるようです。
この「ラルド」作るためには、この地方の大理石で作った箱がちょうどよく
重要な役目を果たすのだそうです。
夕方7時過ぎ、待ち合わせ時間も含めて7時間にも及んだ鉄道の旅が終了。
ようやくフィレンツェに辿りつくことができました(乗っていただけですが)。
ローカル線だけのいわゆる「各駅停車の旅」は少々お尻が痛くなりました(笑)。
相変わらず美しいヴェッキオ橋からアルノ川沿いの夕暮れを愛でて、
さぁ今夜は何を食べようかしらん?
ホテルで荷物をほどいたら、夜が近づいた外にでかけましょう。
やっぱり、フィレンツェといえば赤身のお肉だよなぁ・・・うふっ。