ゲリラ豪雨のフィレンツェに別れを告げ、土砂降りの中を中央駅に向かいました。
昼ごろのユーロスターに乗って、目指すはアペニン山脈の向こう側の古都ボローニャ。
フィレンツェからボローニャへは、電車で1時間と近いのですが、
日本人にとってはまだまだメジャーとはいえない町かも知れません。

自分が初めてボローニャに訪れたのは、かれこれ15年前のこと。
当時はまだユーロスターという名前の特急列車は走っておらず、
インターシティという快速列車でミラノと往復したものでした。
当時から比べるとユーロスターのおかげで快適に早く到着できます。
ボローニャは、東西・南北の交通の要所。
ポー川流域に広がるパダーノ平原は肥沃でさまざまな農産物に恵まれます。
パルマのパルミジャーノチーズや生ハム、それにモデナの名産品バルサミコ酢は、
すべてこのパダーノ平原で生まれたもの。パルマもモデナもボローニャの近郊の町です。
すぐれた農産物だけでなく、中世時代から商工業が大変盛んなのだそうです。

市内はカジュアルな服装の学生が多いです。
世界最古の大学「ボローニャ大学」を筆頭に学校が多く、文化人を大勢排出しています。
近くのサーキットで競技中に亡くなったレーシングドライバー、アイルトン・セナが
事故のあとヘリコプターで運ばれたのも、ここボローニャ大学の医学部でした。

そんな歴史たっぷりのボローニャは一方で美食の町として有名です。
美味しい食材がたっぷり流通し、商工業で富を蓄えたグルメたちが
自慢の舌を比べあうので、食文化も発達したのでしょうか。
そんなボローニャの食通をうならせたのが、この地に1976年創業した
老舗MAJANIのチョコレートだったのです。

おっと。。。前フリが長すぎましたね。

今日はそのMAJANIの社長に、午後三時のアポイント。
今年の秋冬に発売される新しいチョコレートを拝見させていただき、
冬のパッケージなどを相談するためです。
さて、どんな展開になることでしょう。

まずは駅前のホテルに荷物をおろし、
カフェをいただきました。
郊外にあるMAJANIの本社まで、タクシーに乗って向かいます。