ボローニャ中央駅からタクシーを拾って、向かったのはクレスペッラーノの町。
高速道路のインターチェンジからほど近い、産業団地?の一角です。
タクシーだと、およそ30分はかかったでしょう。意外と遠くて不便な場所です。
殺風景な建物の入り口に、小さくMAJANIの看板が見えました。


ここはお店ではなく、MAJANIのすべての製品を作るラボラトリー。
もちろん社長室をはじめ会社の全ての機能が集約されています。
1796年の創業から数えて5代目だというFrancesco Mezzadori Majani
(フランチェスコ・メッツァドーリ・マイアーニ)氏とお会いしました。

氏「地震は大丈夫でしたか?」
開口一番、まず日本で3月に起きた災害に触れ、社長自身が
いたく心を病んだこと、そして直接、私にもメールを寄せて、
日本に勇気をもたらしてくださったことを思い出しました。
笑顔そのままの穏やかな人物です。

数年前にも、同じこの場所でベリッシモと販売契約を更新しました。
日本でFIATチョコレートを独占して販売することを許され、
お互いによきパートナーとして相対しているつもりです。
今回は、生誕100周年を迎えたFIATクレミーノ・チョコレートを含んで
発表された新しいラインナップの確認と、冬のバレンタインデーに向けた
スペシャル・パッケージの打ち合わせがメインです。

ショールームの中は一層カラフルに生まれ変わった定番の
キューブ型チョコレートを始め、アルコール入りのチョコ飲料や
イタリアらしいカラフルな詰め合わせなどが多数並んで目を引きます。

営業担当のSimona,そして広報担当のAlbertoと数時間、ミーティング。
我々が日本で販売するにあたり提案したパッケージングの協議です。
一段とおシャレになったMajaniのラインナップが
半年後、どのような形となって日本に現れるのか
とても楽しみになってきました。いずれ、ご報告いたしますね。

ミーティングを終えて彼らと握手をして別れ、
再びタクシーでボローニャに戻りました。
フィレンツェで見舞われたゲリラ豪雨はなく、カラリと晴れ渡った空。
今夜の夕食はもちろん、Le Maschere「レ・マスケレ」で決まりです。
毎回、ボローニャに来るたびに訪れるヴェネツィア風の店は
ポルティコ(回廊)の影に隠れるようにひっそりと営業していました。

20時の予約をインターネット経由で取ってありました。念のため。
豪華なアラゴスタ(伊勢エビ)サラダは、この店に来たら全員が必ず注文する名物料理。
プリプリの身がザクザク入り、苦みのきいたルッコラ・セルヴァチカがよく合います。
そこに、ヴィネガーと香草が効いた絶妙なドレッシング。
白ワインを何杯でも飲めそうな超美味なサラダです。

サラダを平らげてから、ヴォンゴレにも舌鼓を打ちました。
今日はそれくらいで、もうおなかも十分に満たされました。セコンドはパス。

そよ風に吹かれた回廊の席での食事を満喫し、リモンチェッロをキュッ。
自家製レモンチェッロは、このような魚介系料理の締めにはぴったりです。

カフェは駅前のホテルに戻る途中のバールでいただきました。
明日はミラノに向かいます。