パリの美食、初めての南仏ニース、そして地続きのリグーリアを経てトスカーナ、
さらにエミリアロマーニャへと今回は鉄道の旅を繰り広げてまいりました。
最終地ミラノでは、スカラ座で本物のオペラまで堪能させていただき、
これで通算12回目となったイタリア買い付け旅行に、大きなインパクトを加えてくれました。
そんな2週間の旅を振り返りながら、旅のしめくくりにと入ったお店はホテル傍のレストラン。
ランチに、ミラノ中央駅から歩いて行けるカジュアルな店「Il rifugio del ghiottone」。


印象に残ったのは「ハンバーグ」そして「トロフィエ」です。
ゴロっとした赤身のお肉、ジューシーな炭火焼ハンバーグは私の好み。
ツナギを一切使っていないシンプルなハンバーグは、真中が半生状態、外側はこんがり。
お肉特有の臭みがなく、素直にイタリアやフランスの牛肉は美味しいと思います。

価格も日本でいえばファミレス並みだし、ランチにはぴったり。
周りのお客様を見ると、ネクタイ姿のビジネスマンが同僚と思しきOLらで満席でした。
一緒にオーダーしたトロフィエは、バジル・ペーストを絡めていただく
パスタの典型といえるショートパスタ。
あまり日本人には馴染みがないかもしれませんけれど、
リグーリア方面の定番パスタといっても差し支えありません。
モチモチとしていてヒネリが効いた形のパスタとインゲンが、
良質のバジルペーストに絡んで非常に美味しくいただけました。

ディナーには、この店から数分の距離にあるコ洒落たお店「Il Liberty」。
インテリアも上品で、少々お値段は高めです。


プリモピアットに注文した「トマトとバジリコの太麺パスタ」は
フィレンツェでいただいたあの味が忘れられず頼んでみました。とってもグー。

続いてメインに「ミラノ風仔牛のカツレツ」を。
普通だと、肉たたきでさんざん伸ばした平たいカツレツを思い浮かべるところですが、
出てきたカツレツは、まるで日本で言うヒレ肉のトンカツ状態(笑)。
違うのは素材が仔牛ということと、パン粉を使わずしかも衣がとても薄いこと。
真中はほんのりと赤みを帯びていて、柔らかく絶妙な味付けです。

自家製という小ぶりなパンもいろいろな種類が楽しめます。

夕食を終えて、夜食代わりにスーパーで買い求めた「ブッラータ」のチーズを携え
夜道を歩いてホテルに戻りました(笑)。


明日は、パリ経由で東京へ。2週間の旅をしめくくるのに十分なミラノの夜です。
また来年。そして今回は行けなかったシチリアに、次回は行かねばなりません。
オリーブオイルの故郷と、カフェシチリア、そしてトラーパニをメインに
行きたいと思っています。
イタリアから帰ってきたばかりなのに、もう行きたい気分。
本当に魅力的な国ですね。
-イタリア買い付け旅行記 vol.12-
終
番外フォトシリーズ





