早寝したので早起き。
ホテルで朝食をとる。まぁ普通かな。
最近は、無料の朝食バイキングのコーヒーには、あまり期待していない。
急いでいるときなどは、むしろ近くのバールでカプッチーノでも
頼んだ方が美味しくて満足度が高いからだ。やはりイタリアのバールは凄い。
で・・・朝食ルームではなぜかBGMがEW&FのSeptember(笑)。
ここはクラシックをかけて欲しかったな・・・。惜しい・・・。
朝食を済ませて、エルベ広場まで散歩。
昨日買ったスカーフがたいへん気に入ったのでお土産用に、さらに4枚購入。
ホテルへ戻ってチェックアウトする。駅までは、少々距離があるので、
タクシーを呼んでもらって駅まで行き、ユーロスターでフィレンツェへ。
来た通りのルートを辿り、昼過ぎに到着。
すぐに、駅から歩いて行けるメルカート・チェントラーレへ急ぐ。
メルカートの周りに出店しているいつもの店で手袋を購入。
5セットで75ユーロと破格に安いが、さらにそれを73ユーロにまけてもらう。
人によって感じ方は異なるが、ここで売られる皮革製品はとても質がよいと思う。
中でも手袋や革製ジャケットなどは、きめ細かいカーフやラムスキンで柔らかく、
しかも流行色を中心にした品揃え。美しいなめしも魅力的なのである。
お土産に女性などに配ると大変喜ばれる。
手袋などは、ほとんど同じ程度の品質のものが、町中だとここの3倍くらい
の値段で売られているのだ(日本だと、関税もかかりさらにその2倍以上する)。
もと靴屋の店長をしていた私が感じたまでのことなのですけれど・・・。
今では立派な建物の中に収まるフィレンツェの台所
「メルカート・チェントラーレ」。
三代に渡って営業を続けている老舗CONTI(コンティ)は相変わらず混んでいた。
海外からの観光客でひしめく観光スポットにもなっているが、品物は良心的だ。
店主ステファノは、早朝から仕入れのために卸売市場に立ち寄り、店を開ける。
イタリア全土から届く品物は生鮮野菜からオリーブオイル、バルサミコ酢、
オリーブの木でできたキッチン雑貨まで幅広い。ワインやリモンチェッロまで。
ここでは店主の「目利き」が大切であり、人気なのにはやはり理由があるのだ。
ステファノとも、もう10年のつきあいになる。
この仕事を始めたばかりの頃に、ワインのインポーターの先輩に紹介された。
ふんだんに量り売りされているポルチーニ茸に胸が高まったものだ。
以来、ポルチーニやスパイス、まな板などは全てこのお店から届く。
わがままなリクエストにも快く応じてくれ、イタリア人の親友の一人だ。
そろそろ閉店時間となる午後2時。
ランチを一緒にすることにした。
ステファノが懇意にしている、メルカートのすぐ裏の気取りのないトラットリア。
地元の人で賑わう、まさに「定食屋」とでもいえるカジュアルさがほっとさせる。
ステファノのパートナー・イボンヌも一緒だ。ラグーのリングイーネが美味しい。
ローストビーフと白いんげんのトマトソースも美味しい。
気取りがない分、エレガントな食事を期待する向きにはオススメできないが、
初めてイタリア旅行をする人にとっては、入門編として良いと思う。
次の約束をしてホテルへ戻る。フィレンツェ滞在中に、一緒に夕食をとのこと。
楽しみである。
食事後、散歩がてらホテルに戻る途中で、気持ちのよい広場のカフェに陣取る。
優しい風に吹かれながら、太陽の下でいただくシャンパンカクテルは
最高のディジェスティーヴォ。気がつけば、もう夕方近くになる。
飲んでホテルへ戻ったらいつの間にかベッドで眠り込んでしまっていた。
明日の金曜日は、ボローニャで大切な仕事が待っている。
今回の出張の一番大きな目的を果たさなければならない。緊張するね。