トスカーナの旅を終えて空から向かったのは、カラブリア。 カラブリア州はイタリア本土の南端に位置していて、 長靴の形に例えられるイタリア半島のちょうど土踏まずから 指先までのあたり。唐辛子くらいしか思い浮かばない人も 多いでしょう。でもここにはとっても大切なメーカーが・・・。 フィレンツェからバスで移動してピサ空港からカラブリアへ。
小さな空港しかない土地なので、ここは格安航空を使いました。
着陸が成功するたびに、乗客全員が拍手するのがルール(!)。
初めて乗りました。ええ、もちろんお約束の拍手もしましたとも!
Lamezia空港に降り立つと、すっかりあたりは闇の中。
地の利もなく、メーカーからのお迎えがなかったらきっと途方に
暮れていたことでしょう。闇に加えて大雨にも迎えられ、
空港から1時間のドライブを終えるとメーカーの敷地内へ。
中世時代に建てられたという館は今も現役で、広々としていて
暖かいお部屋が用意されていました。
廊下には先祖の絵が飾られ、民族衣装がぎっしり詰まったクローゼット。
それらを眺めていたら、まるでタイムスリップするかのようです。
これが、今では車で移動せねば縦断できないほどの広大な土地を耕す
豪農の館なのか・・・。
ちなみにここは彼らにとっては今では平日の仕事場。
週末は全員、車で何時間もかかってパドヴァにある家に帰るそうな。
少し憧れるライフスタイルでもあります。。。
広々としたリビングには、この館の主とその息子たちがくつろぎ、
我々を手招きして迎え入れてくれました。
アペリティーヴォのスプマンテに始まり、夕食がスタート!
ピッツァや辛口のアラビアータのパスタ、それに得意製品の
野菜のオイル漬け、モッツァレラなどいったいいくつ食べたでしょう。
中には未だ知らない味もあり、翌日が楽しみになってきました。
一日中、移動ばかりで少々疲れたこともあり、
食事の後半は眠くなってきました。
彼らも「あまり夕食は食べないんだ。朝が早いからね」といって
すっかりおしまいに。明日の朝は8時から農場を見て回る約束です。
お目当ては、レモンオイル・コンディショナーの収穫作業。
今まで一度も見たことがない風景、これはなかなかないチャンスです!