
立て続けに大型台風に直撃された日本列島。
イタリアワインも、この夏は天候不順に悩まされているようです。
昨年のオリーブオイルもそうでしたが、今年もなんだか妖しい雰囲気。
こればかりは、様々な要因もあろうかと思うし自然には逆らえません。
台風一過の今週、私はあちこちに営業に出かけていました。
同時に、全国の百貨店ではイタリアフェアに初の4カ所同時出店。
体一つではどうしようもないので、各地のスタッフ総動員で
店頭にいらっしゃるお客様にアピールさせていただいております。
私の目下の訪問先といえば、ワインの取り扱い先が中心です。
ワインを始めるまでは、実態をまったく知らずにいましたが、
いざ活動を始めてみると、いろいろと分かってきました。
今はとりあえず卸先としてレストラン様が多いのですが、
彼らが頼りにしている「卸問屋」様にも同時アプローチを。
問屋様の情報源は膨大なものがあります。
試飲会で得たプロフェッショナルたちの感触は上々で、
有り難いことに少しずつ、注文も入るようになってきました。
私たちが自信をもって選んだワインが、
「ほんとに美味しいねコレ!」とプロが笑顔でうなずいてくださる。
その瞬間は、すっきり壮快!なのです(笑。
ソムリエが選んでくれたワインは、食事のお供として
丁寧にお客様のグラスに注がれ、至福の食事が始まります。
どんなに自分が気に入って仕入れた品物でも、
共感してくれる人がいなければ、ただのガラクタに過ぎません。
仕入れる作業より、それを味わってもらうことのほうが難しい。
その思いは、創業以来変わっていません。
理論よりも、心から「美味しい!」と思ってもらえるかどうか?
感性にストレートに訴えかける、一瞬の真剣勝負がそこにあります。
かつてオリーブオイルを輸入し始めたときと同じく、
今度はワインのフィールドでそれが試されているようです。

横浜そごうで、ドライトマトの量り売り。美味しいねやっぱり。

優れたオリーブオイルに敬意を表し、ワイングラスで提供しました

ABARTH東京にも出没!

んと、記事にあまり関係ない画像かも(爆。
最後は最近物欲激しいFIAT500。いつか買うぞ♪

MAJANIが用意してくれたハイヤーに揺られ、
ボローニャの中心にまた戻ってきました。
ここでスタッフA子とお別れ。
彼女はこの後ローマ経由で帰国するそうです。
ワインを一緒に選んでくれたワインエキスパート・
宮G氏も明日には帰国。皆様、お疲れさまでした。
ということでイタリアでの打ち上げに向かった「CESARI」。
このお店、実はFIATチョコレートの本店の真向かいに。今回初めて入店するのは、地元で暮らす澤井さんのご紹介があったからです。Facebook等を通じて東京で一度お会いしており、今回の旅行ではぜひボローニャを案内したいとのお申し出。市内でおすすめのお店をご紹介してもらったというわけです。
お会いしてすぐ、彼女から「お土産を」いただきました。それがこれ。ワイヤーで作ったイタリア地図アートです。
写真ではわかりにくいですが、細い針金をクルクルと泳がせ、
イタリアの地図の中に様々なアイテムを埋め込んでいます。
「Bellissimo」という文字に始まり、
よく見ればベリッシモが扱う代表商品の小さな絵がぎっしり!
これにはとても驚き同時に、大変感激しました。
言うなれば、ベリッシモだけの世界で一つのオリジナル・アート。
よくぞこんな器用な仕事がイタリア人にできるものですね!
と澤井さんに尋ねたところ、さにあらず。
こちらもやはり、ボローニャに暮らす気鋭の日本人アーティスト、
地元でも高い評価を受けていて、引っ張りだこの彼女。
先頃、日本のBS番組でも取り上げられていました。

さて嬉しいプレゼントをいただいた後は、最後のボローニャ料理を。本場ならではのモルタデッラを銘醸ワインとともに味わいます。外してはならないスープ仕立てのプリモピアット「トルテッリーニ・イン・ブロード」の次に食べたのがこちら。「グラミーニャ」という、ほうれん草を練り込んだ短めの手打ちパスタ。ラグーソースに合わせた太めのパスタがめっちゃ旨いのです。

満席の店内で次々繰り出されたお料理に舌鼓を打ち、我々は「二次会」に向かいました。広場をゆっくり横切ってそぞろ歩きしながら向かった先は「ジェラテリア・ジャンニ」。澤井さん曰く、今ボローニャで一番人気のジェラート屋さん。
夜中の10時を過ぎても、店内は満員。さすがです。食事の後のデザートは、こういう店で楽しんでから帰宅したいものですね〜。順番を待って、めいめい好みのジェラートをゲットしました。一番人気はピスタチオらしいけれど、私が必ず注文するのは「フィオール・ディ・ラッテ」。ミルクの味わいがお店によって異なるのを楽しむのです。

パルマの展示会からスタートした春のイタリア買付け旅行はピエモンテ〜トスカーナ〜ボローニャを巡る1週間。ほとんどワイン漬けの旅でしたが、収穫はあり余るほど。何と言っても、ピエモンテのワインの美味しさは比類ありません。
これら見つけて来た商品たちが実際に世の中に出るのは秋がスタートする9月です。新しく始めたワインは本当にどれも外せないくらい美味。真っ先に、自分たちが飲みたいワインです。
いろいろよくしてくれた旅先の皆様に、深く感謝。最後にもらったオブジェは、田園調布のお店に飾ることにします。有難うございました!!!
(終わり)

日本でも珍しい手作りのジェラートはイタリアでももちろん、大人気。
フィレンツェのジェラテリアで修行を重ねたのち、
その奥義を惜しげもなく披露してくださるのが齋藤由里先生です。
第一回目、二回目ともに満席御礼。
何よりも、完成品を頬張った皆様の感動が伝わってきます。
もしかしたらイタリアで食べるよりも美味しいかも?な
ピスタチオ・ジェラートは欠かせません。
今日はピエモンテの微発砲白ワイン「モスカート・ダスティ」で
乾杯してからセミナースタートとなりました。
今回は「カフェシチリアのトローネを使ったセミフレッド」も
教えていただくことになりました。
セミフレッドは「少々凍っている」といった意味です。
文字通り、凍っていないトローネとジェラートのミックス。
もともと完成した味わいのトローネは、
もちろんあのノートのカフェシチリアオーナー、
コラード・アッセンツァ氏が手作りしたもの。

ブルーマウンテンのコーヒー豆がスパイスとなった
定番アーモンド・トローネです。
これをアレンジしたセミフレッド、極上でした〜!
好評のジェラート・セミナー、アンコール開催は10月25日(土)!
1部、2部ともに受付開始いたします。