
バルバレスコの産地トレイゾ村から山道をひたすら走ること1時間。
我々は小高い丘の頂上に建つワイナリーにやってきました。
マスカットを中心とする白ワインが得意というサンマルコ社。
どっしりとした館。門までは並木道が我々を迎えてくれました。
白だけでなく、赤ワインも作っておりエチケットがとてもお洒落。
ワインの品質も高く、これならラインナップに加えても良さそうでした。
しかし他のワインとぶどうの種類や味が似ているものが多いので、
今回は泣く泣く一番特徴的な1種類のみ、選ぶことにしました。
他のワイナリーを巡っていなければ、赤ワインも選んだことでしょう。
それくらい、ハイレベルなワインたち。いつか他のワインも買いましょう。
結果的にここだけが持っている「モスカート・ダスティ」
(微発砲の甘口スパークリングワイン)を選ぶことにしました。
続いて向かったのは、規模が小さな個人経営のワイナリー。
しかしスーパースターをもっていました。
本業は医者。かなりのお金持ちで、副業としてワイナリーを購入し
ようやくリリースするにかなう品質のワインを産出し始めたそうです。
4人の子供の名前がワインの名前につけられていました。
長男の名前を取った「ガリレオ』は、バルベーラ100%。
アスティ地区のバルベーラなので、バルベーラ・ダスティDOCGです。
とても余韻が気持ちよいワイン。バルベーラの特徴がよく現れ、
なおかつバリック熟成でバニラ香がつけられています。
買付け部隊全員が二重丸をつけ、合格です。
同時に味わったロゼもバルベーラ100%。
黒ぶどうなので3時間ほどつけて色をつけて皮を引き上げました。
味わいはとても華やかで、南仏のリゾートを思わせます。
ロゼは現在、ヨーロッパで大流行りです。
今回も数カ所でロゼをいただきましたが、これが最高。
最後のワイナリーは、そこからさらに1時間近く。
ここはこれまで飲んで来た赤ワインとは全く異なる種類のぶどうから
ワインが作られていました。
「RUCHE(ルケ)」と呼ばれる少し土着系の赤ワイン。
少し癖はありますが、ほんのり甘さを感じる女性向け?のワインです。
限定された7村でのみ栽培されるとても希少なワインということで、
これも1本、選ぶことにしました。
こうして2日に及ぶワイン探しの旅は幕を下ろしました。
最終選考は、帰国後になりましたがたくさん候補が挙がっていて
選ぶのに苦労しながらラインナップを整えました。
ベリッシモ初輸入のピエモンテワインたちを選ぶのを手伝ってくれた
マルコと最後の食事をともにしました。
アルバの村は週末でとても人が出ていて、なかなかレストランが決まらず
最終的に彼の知っている洞窟のような素敵なレストランへ。
ハードスケジュールをこなしながら慣れない試飲の連続で、
スタッフは全員へとへとで口数も少なく。
ピエモンテの名物料理をたっぷりと・・・と言いたいところでしたが、
結局、最後にいただいた食事はタヤリンでした。
有り難うマルコ。
日本に到着する日が待ち遠しいです。
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今回見つけたワインたちは、6月下旬に飛行機でサンプル到着。
同時に、9月からの本格発売用の品物を船に乗せました。
品質に変化がないよう、リーファーコンテナで慎重に輸入します。
取り急ぎ、サンプルが届いたらお披露目会を行います。
ベリッシモ田園調布店「アペリティーヴォなワイン会」(二回開催)!
日時1:7月5日(土) 午後15時-19時 会費:4000円 税別
日時2:7月12日(土) 午後15時-19時 会費:4000円 税別
(試飲ワインどれでも3種類とフリーのおつまみつき)
場所:ベリッシモ田園調布本店 東京都大田区田園調布2-49-3
電話:03-3722-2522
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ワイン探しの旅・二日目です。朝10時、ホテル出発です。
昨日訪問したバローロの隣り、ロエロ地区にやってきました。
連れて行ってくれるガイド役のマルコによると、最初に訪ねるワイナリーは
若きイケメン・オーナーとか。車はどんどん丘を登って行きます。
到着した小高い丘の頂上からは、ここも周囲が全てワイン畑では?と思わせる
ワイン産地のど真ん中。谷底から上がってくる風が気持ちいい!!
ぶどうの畝には必ずバラが咲き誇っていました。
バラは害虫に弱いため、万一害虫がはびこるとバラがぶどうよりも先に
枯れてしまいます。害虫の目印としてバラを植えてあるのだそうです。

Nizza Silvano(ニッツァ・シルヴァーノ)。自分の名前を冠しています。
イケメン・オーナーに試飲を出してもらいます。お味のほうは・・・?
ロエロ地区で作るぶどうの種類はお隣のバローロ地区と同じく、
赤はネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット。
しかしどんなに美味しくても、「バローロ」と名乗ることはできません。
「ロエロD.O.C.G.」という名前になる訳ですが、
名前で損はしていても、美味しければむしろ「買い」。
何故なら、下手なバローロよりもはるかに値段が安いからです。
いただいた赤ワイン、いずれも秀逸で迷います。
「ロエロD.O.C.G.リゼルヴァ」を選びました。樽で熟成させた深い味わい。
さらにこのワイナリーでは白ワインに力を入れており、
特にこの地区で有名な「アルネイス」が素晴らしかった。
すっきりとしていて、深みがある好みのタイプの白ワインです。
イケメンと握手をして別れ、我々は次の目的地バルバレスコに向かいます。
バローロと並び称されるピエモンテの雄。ぶどうはバローロと同じ
ネッビオーロ種です。バローロとは谷を挟んで反対側の傾斜地になります。
世界的に有名な「Gaja(ガヤ)」の畑の近くに小規模な生産者を訪ねました。
La Ganghija(ラ・ガンギーヤ)。名前がガヤに少し似てますね・・・。

「バルバレスコ」これは文句なしにいい。
ネッビオーロの良さを100%、引き出したワインです。
さらにこのワイナリーは、かつてこの地域で真っ先に植えたと自慢の
シャルドネ(白)が。フランスワインの種類です。これも文句なし。
最後に、やや甘口のデザートワインまで。結局、3種類を選びました。
ワイン選びの旅はこのあと、3社訪問しないといけません。
マルコの提案で、本日は昼食抜きということになりました(泣)。
先を急ぎましょう。次は、アスティ方面に向かいます。
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今回見つけたワインたちは、6月下旬に飛行機でサンプル到着。
同時に、9月からの本格発売用の品物を船に乗せました。
品質に変化がないよう、リーファーコンテナで慎重に輸入します。
取り急ぎ、サンプルが届いたらお披露目会を行います。
ベリッシモ田園調布店「アペリティーヴォなワイン会」(二回開催)!
日時1:7月5日(土) 午後15時-19時 会費:4000円 税別
日時2:7月12日(土) 午後15時-19時 会費:4000円 税別
(試飲ワインどれでも3種類とフリーのおつまみつき)
場所:ベリッシモ田園調布本店 東京都大田区田園調布2-49-3
電話:03-3722-2522
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バローロ地方の景観を楽しみながらランチを終え、
次は実際にバローロのワイナリーに訪問することになりました。
なだらかな傾斜地の丘陵がほぼ全てと言っても偽りではないほど
360度見渡す限りのぶどう畑。これは圧巻でした。


温度差が激しいこの地方独特の気候とワイン栽培に適した土壌のお陰で
古くから優れたワインを産出する地域、それが「バローロ・バルバレスコ」。
ぶどう種はネッビオーロ。しっかりしたタンニン(渋み)をもち、
長期熟成することでワインに溶け出してさらに美味さを増します。
飲み頃は、収穫から5-6年が経過したあたりから。
「バローロ」として世に送り出されるためには、
発酵させたのち、大樽で38ヶ月熟成が義務づけられています。
収穫から、最低でも3年以上は待たねばなりません。




今回訪問したBURLOTTO社は数世代前からこの地を耕し、
かつては馬を引いてピエモンテ中にワインを売り歩いたそうです。
代々受け継がれた畑は約40ヘクタール。
ワイン畑は8ヘクタールで、その約半分にあたる4ヘクタールが
希少なバローロワインを生み出すネッビオーロ畑に当てられています。
他にバルベーラ種(バルベーラ・ダルバD.O.C.)、ドルチェット種

朝9時のミラノ発トリノ行きユーロスターは満席でした。
約1時間で、トリノに到着しローカル電車に乗り換えます。
さらに45分ほどで、目的地アスティに到着。
ここで、今回ワイナリーを案内してくれるマルコが待っているはず。

ほぼ同年代の彼と出会ったのは、今年3月のFOODEX会場でした。
ベリッシモ初輸入のワイン、トスカーナのブルネッロの作り手と
一緒にやってきたのがその出会い。ピエモンテを活動拠点に、様々な生産者と
パイプがあるのでいろいろ紹介して混載で日本に届けてくれる、という彼。
どんなワインを紹介してくれるのか、その時点では全く不明でした。
というのも、紹介してくれるワイナリーはどれも小さな作り手でまだ輸出実績も
ほとんどないようなところばかりで事前データがないからです。
メールやり取りでわかった几帳面な性格そのままに、時間きっちりに駅で
出迎えてくれた彼。やり手のビジネスマン?と思いきや、
駅前の駐車場から出る時に車をこすってしまうなど、ずっこけた一面も(笑)。
こうして、ゆるりと我々4名のワイナリー巡りがスタートしたのです。


まずはホテルに荷物を置いて、ランチへ。
イタリアを代表するピエモンテワインのメッカ、バローロ・バルバレスコを
望む高台のレストラン「ai tardi」はとっても素敵な空間。


白トリュフ祭りとワインで有名なアルバの街から、車で20分ほどで到着です。
プールや宿泊施設があるレストラン。地元では高級です。
360度、ワイナリーだらけのパノラマをまずは堪能。
ここで真夏の一ヶ月だけでいいから滞在して毎日ワインを飲んでいたい・・。
前菜でいただいたタルタルステーキは、新鮮で最高のでき!
次に私は、サルシッチャ入りタヤリンでランチを終えました。
タヤリンはこのあたりでよく食される、平たくて細い卵入り手打ち麺です。
ブロード仕立てや、バターとトリュフで味を付けたりして食する繊細なパスタ。
女子たちはトマトだけのタヤリンを。いずれも素晴らしく、この後に入った
こうして、我々のバローロ・バルバレスコ初体験がスタートしたのですが、
アテンドしてくれたマルコが我々の意図をきちんと汲んでくれたためか、
実に満足のゆくワインを探せた二日間だったことを最初に伝えておきましょう。
話したいことが山ほどあります。それは次回からのお楽しみ!
ミラノに二泊しましたが、今回はゆっくり街を見て回る暇はなかったです。 それでも一晩だけ、現地で話題のファッショナブルなレストランで 食事をすることができました。活気のあるナヴィリオ運河地区にも近いところ。

ミラノで活躍されている日本人女性たちとタクシーを降りると
「え?これがレストラン?」と目を疑うような工場跡地でした。
かつては活躍していたと思われる古びた機械がそのままオブジェとして
飾ってあり、広い中庭ではお洒落なミラネーゼの若い人たちが
ロゼのシャンパンを片手に席を待ちながら賑やかに談笑しています。

天井が高い古びた工場の中そのままに、ダイニングルームは照明を落とし
ゴージャスなシャンデリアが妖しさを醸し出していました。
ミスマッチを楽しむ空間、ミラノは先端をいっているようです。
お客様たちはそれぞれドレスアップしてとてもファッショナブル。
いかにも話題になりそうな雰囲気ですが、お値段はさほど高くはなく。


メニューには、ひとひねりした感じのパスタなどと並んで
「ハンバーガーセット」もあり、かなりカジュアルです。
伝統的なリストランテでは、まずお目にかかれないメニューでした。


そういえばミラノ中央駅のセルフサービスのお店もいつの間にか改装して
お洒落なワインバー形式の空間に変わっていました。
こちらはちょっとニューヨークのSOHOを思わせるモダンな雰囲気です。


では、ミラノ中央駅を発ってピエモンテの山の中に向かうことにします。 アルバを拠点に、バローロ・バルバレスコを中心にワイナリー巡りです。 良いワインに巡り会うことを期待して・・・。
